平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
入居一時金 | 261.9万円 | 19.2万円 |
月額費 | 20.7万円 | 18.4万円 |
エリア | 入居一時金 | 月額費 |
---|---|---|
千葉県 | 19.2万円 | 18.4万円 |
埼玉県 | 12.8万円 | 18.4万円 |
東京都 | 89.8万円 | 24.0万円 |
神奈川県 | 21.0万円 | 20.0万円 |
※MY介護の広場に2025年1月31日時点に掲載された老人ホームの料金プランより中央値を算出
千葉県の有料老人ホームは、自然環境を活かした特徴的な施設が多く、特には高級なリゾート型の施設に加えてタワマンの一室を利用するなど高額施設が点在してます。
千葉駅周辺には多くの老人ホームが密集しアクセスの良さが魅力となっています。一方、九十九里浜沿いや山間部では、老人ホームが少なく、アクセスやサービスの問題があります。千葉県内は医療体制も整っており総合病院や救命救急センターが県内全域に充実している上、県は介護職の待遇改善や人材育成にも力を入れており、職員の働きやすい職場環境の整備や研修プログラムの実施により質の高い介護サービスの提供が期待され、入居者にとって快適で安心な生活空間が確保されています。
1.千葉県の高齢者分布
令和6年4月1日現在、千葉県の65歳以上の老年人口は1,742,023人(うち75歳以上987,678人)で、総人口に占める割合は27.6%(75歳以上は15.7%)となっています。高齢化率が最も高いのは御宿町の52.3%で、次いで鋸南町49.9%、南房総市47.8%、勝浦市46.8%、長南町46.6%の順となっています。
2.特別養護老人ホームの状況
千葉県内の特養の施設数については、2025年3月時点で千葉県内に540件以上と多く存在しますが、依然として待機者が多い状況です。2021年度のデータでは、特養の定員は約3万5千人に対し、待機者数は約2万3千人に上ります。このことは、特養サービスの需要が供給を大きく上回っていることを示しています。
3.政策と取り組み
「千葉県高齢者保健福祉計画」に基づき、特養の整備を進めており、定員30人以上の広域型特別養護老人ホームの創設・増設・改築、および軽費老人ホーム(ケアハウス)の創設について補助を行うなど、既存施設の増床や改築による定員増加、小規模特別養護老人ホームの設置促進など取り組んできました。これらの取り組みにより、千葉県は高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる環境づくりを目指しています。しかし、高齢者人口の増加と増加速度により今後も特養への入所は厳しい状況が続くと予想さていれます。
出典:千葉県HP『千葉県年齢別・町丁字別人口令和6年度』
千葉県の老人ホームは他県と比較して相場が高い傾向にあります。その理由には、いくつかの千葉県特有の要素が影響しています。それらの相場の背景を探ります。
1.交通インフラと立地条件
千葉県は東京都心部へのアクセスが良好な地域が多く、特に都心に近い地域では不動産価格が高騰しています。これが老人ホームの運営コストに影響を与え、結果として利用料金に反映される可能性があります。
千葉県は東京に近接しており、都心へのアクセスが良好です。このため、特に千葉市や船橋市などの都市部では土地価格が高騰しています。都心からの距離や交通の便が良い地域では、土地の需要が高まり、これが施設の運営コストに直結しています。この高い土地価格は、老人ホームの運営コストに影響を与えている要因の一つと考えられ施設利用者に対する料金に影響を与え、相場を上昇させる要因となっています。
2. 高級施設の存在
近年、タワーマンションを利用した高級老人ホームが増加しています。これらの施設は、景観や立地の良さ、そして高級感を重視して設計されており、特に富裕層の高齢者に人気があります。タワーマンション内の高級老人ホームでは、豪華な設備や充実したサービスが提供されるため、利用料金が高く設定されることが多いです。このような高級施設の存在が、全体の相場を押し上げる要因となっているのです。
千葉県の高級老人ホームを見てみる
3. 人件費の上昇
介護業界全体で人手不足が深刻化しており、千葉県も例外ではありません。全国比でも求人倍率が令和2年時点で全国平均3.86倍に対し千葉県は4.89倍と売り手市場で介護職員の賃金が上昇傾向のため、施設運営側はそのコストをカバーする必要があります。
特に、質の高いサービスを維持するためには、優秀な人材を確保することが不可欠です。この人件費の上昇は、施設の利用料金に直接影響を及ぼします。千葉県の介護職は現在も将来も人材需要が高く、売り手市場の状況が続いていると判断できます。
4.老人ホームと医療の連携
老人ホームと医療の連携が充実することで、入居者の健康管理が向上し、医療ニーズに迅速に対応できるようになります。これにより、入院や緊急対応の必要が減少し、結果的に医療費の削減が期待されます。しかし、医療体制の整備にはコストがかかり、その影響が利用料金に反映されることもあります。
5.行政の支援と政策
千葉県は高齢者福祉に関する政策を推進し、特別養護老人ホームや有料老人ホームの整備に対して補助金を提供していますが、これが全ての施設に均等に行き渡るわけではありません。特に民間の有料老人ホームは、行政からの支援が限られている場合が多く、独自に運営コストを賄わなければならないため、料金が高くなりやすいです。
また厚生労働省の「介護給付費等実態統計」によると、令和5年10月審査分の千葉県の介護保険施設サービスの平均費用額は1,003円/日で、全国平均の991円/日をやや上回っています。これは、千葉県の老人ホームの相場が全国平均よりも高い傾向にあることを示しています。
まとめ
千葉県の老人ホームが相場より高い理由は、土地価格の高騰、高齢化の進展、競争環境の変化、人件費の上昇、行政の支援の不均衡、そしてサービスの多様化といった要因が複雑に絡み合っています。これらの要因が相まって、千葉県内の老人ホームの利用料金は高くなっているのです。今後も高齢者人口の増加とともに、この傾向は続くでしょう。
出典:千葉県HP『千葉県高齢者保健福祉計画(令和6年度~令和8年度)の策定について』
千葉県は東京圏に位置し、地域によって老人ホームの特徴が異なります、高級志向、安価な施設と選択肢に加え地域の特色も考慮されます。 千葉市や船橋市では東京都心へのアクセスが良好で高級老人ホームが多く、相場が高めです。しかし、これらの地域に限らず、安価な老人ホームも存在します。例えば、成田市や君津市などの地方都市では、比較的低価格で利用できる施設が見つかることがあります。これらの地域は自然環境が豊かで、落ち着いた雰囲気があり、入居者に安心感を提供します。 さらに、千葉県内には公的な介護サービスを利用できる施設も多く、通所介護や短期入所など、必要に応じたサービスを選択できるのも魅力です。
千葉県の地域包括支援センターは、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、様々な支援を提供することを目的としています。近年の千葉県の施策としては「第四次千葉県地域福祉支援計画」と「千葉県高齢者保健福祉計画」があり、利用者は地域包括支援センターを中心に以下のサービスを受けられます。
1. 総合相談対応:介護、健康、医療、福祉に関する総合的な相談が可能です。
2. オーダーメイドサービス:高齢者の状況に応じた個別の福祉サービスを提供します。
3. 健康づくりとフレイル予防:健康促進や生活習慣病対策、心身の活力維持を支援します。
さらに、認知症サポーター育成事業として認知症サポーター養成講座も開催されています。各市町村に設置されており、地域性によってサービス内容に特色が出るケースもあります。
千葉県で交通の利便性の高い老人ホームはこちらから検索できます。
【千葉県】駅チカ・アクセス良好な老人ホーム・介護施設
千葉県で24時間看護師がいる老人ホームはこちらから検索できます。
【千葉県】24時間看護師常駐の老人ホーム・介護施設
千葉県における認知症対応の老人ホームはこちらから検索できます。
【千葉県】認知症対応の老人ホーム・介護施設
千葉県の広い居室がある施設はこちらから検索できます。
【千葉県】広い居室のある老人ホーム・介護施設
千葉県内の高級老人ホームはこちらから検索できます。
【千葉県】高級老人ホーム