平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
入居一時金 | 730.6万円 | 89.8万円 |
月額費 | 27.7万円 | 24.0万円 |
エリア | 入居一時金 | 月額費 |
---|---|---|
東京都 | 89.8万円 | 24.0万円 |
埼玉県 | 12.8万円 | 18.4万円 |
千葉県 | 19.2万円 | 18.4万円 |
神奈川県 | 21.0万円 | 20.0万円 |
※MY介護の広場に2025年1月31日時点に掲載された老人ホームの料金プランより中央値を算出
東京都の老人ホームは、多様なニーズに対応した施設が充実しています。都心部ではアクセスの良さが魅力で、駅近や医療機関との連携が強い施設が多く、高齢者が安心して暮らせる環境が整っています。 一方、郊外には広い敷地を活かした自然豊かなホームもあり、ゆったりと過ごしたい方に適しています。費用は全国平均より高めですが、手厚い介護サービスを提供する施設も多く、認知症対応型やリハビリ特化型など、専門性の高い施設も増えています。公的な特別養護老人ホーム(特養)や介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など、選択肢が豊富なのも特徴です。
東京都の65歳以上の人口は、2024年9月15日時点の推計で約311万8千人と報告されています。
これは前年と比べて約5千人の増加で、高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は23.5%となり、過去最高を記録しています。特に75歳以上の人口は約181万5千人で、前年より約5万4千人増加しています。
東京都の公的な特別養護老人ホームでは施設数が587件、定員数53989人と用意されています。(2025年1月現在)
全国的に多いため、特養は入所を希望しているけれどまだ入居が出来ていない、待機者が存在しているのも事実です。
東京都内の特別養護老人ホーム(特養)の待機者数は、最新の調査結果によると、要介護度3以上の方で約36,362名と報告されています。これは前年度の52,991名から約31.4%の減少を示しています。
待機者数の減少要因として、特養の入所要件が原則として要介護3以上に引き上げられたことや、施設整備の進展が考えられます。また、申込者の中には「医療依存度の高い方」や「お守り的申込者」、さらには「他施設に既に入居済み」の方も含まれており、実際の待機者数は報告数よりも少ない可能性があります。
出典:東京都社会福祉協会
このように、東京都内の特養待機者数は全体として減少傾向にあるものの、地域や施設によって待機状況は異なりますので、公的施設と合わせて有料老人ホームなど民間施設の検討も行うとよいでしょう。
民間施設である、東京都の老人ホームは全国平均と比べて入居一時金や月額費用が高めに設定されている傾向があります。では、なぜ東京都の施設は高額になりやすいのでしょうか?
1. 土地価格の高さが影響
東京都は全国でも地価が高い地域です。特に都心部では土地の取得や賃貸にかかるコストが膨大で、これがそのまま施設の運営費用に反映されます。さらに、限られた敷地内で快適な住環境を整えるためには、最新の建築技術や設備投資が必要となり、結果として入居費用が高くなります。
2. 高級老人ホームの台頭
近年、東京都内では高級老人ホームの新規開設が増加しています。2024年には9件の高級老人ホームが開設されました(当社調べ)。
例えば、2024年10月に開業した「パークウェルステイト西麻布」は、地上36階建ての高層タワー型施設で、広々とした居室や充実した共用施設を備えています。また、高品質な食事サービスや24時間体制の看護サポートを提供しており、その分入居費や月額費は高額な傾向にあります。
東京都内の高級老人ホームの入居金は平均2690万円、月額費は25.5万円と、都内の老人ホーム全体の平均値を押し上げる要因となっています。今後も、質の高い生活環境を求める高齢者のニーズが高まり、高級老人ホームの需要はさらに拡大すると予想されます。
東京都の高級老人ホームを見てみる
3. 介護・医療サービスの充実とスタッフの人件費
東京都の有料老人ホームは、医療機関との連携が強く、専門性の高いケアを提供する施設が多いことも特徴です。認知症ケアやリハビリに特化したホーム、24時間看護師が常駐する施設など、手厚いサポート体制を備えた施設が増えています。
こうした高度なサービスの提供には相応のコストがかかるため、月額費用は全国平均と比べて高めとなる傾向があります。
また、東京都内の介護職員や看護師の給与水準は他県よりも高く、介護業界全体で人手不足が深刻化する中、優秀な人材を確保するために待遇の向上が求められています。適正な給与を維持するための人件費が施設運営コストを押し上げ、結果として入居費用にも影響を与えています。
4. アクセスの良さと利便性の高さ
東京都内の有料老人ホームは、駅近や交通の便が良い場所に立地することが多く、家族が訪問しやすいというメリットがあります。特に都心部では共働き世代が多く、親の介護と仕事を両立しやすい環境を求める人が多いため、アクセスの良い施設には高い需要があります。その結果、人気エリアの施設は価格が上がる傾向にあります。
東京都の老人ホームは「コストとサービスのバランス」がポイント
このように、東京都の有料老人ホームの費用が高い背景には、土地価格、人件費、運営コスト、サービスの質など、さまざまな要因が関係しています。とはいえ、費用が高い分、充実した介護・医療体制や快適な居住環境が整っている施設も多く、安心して暮らせる選択肢が豊富に揃っています。
施設選びの際には、費用だけでなく、提供されるサービスや立地の利便性など、自分や家族のニーズに合ったホームを見極めることが大切です。東京都内でも、リーズナブルな価格設定の施設や入居金0円プランを用意しているホームもあるため、選択肢を広げて検討してみるのもよいでしょう。
東京都にお住まいの方の老人ホーム選びは、住み慣れた土地の近隣を選ぶ方や、ご家族に近いエリアを重視する方など、さまざまです。東京都は交通の便が良く、他県へのアクセスも容易なため、予算やサービス内容に応じてエリアを広げて検討するケースも増えています。
例えば、海に近い神奈川県では、湘南エリアなどで穏やかな気候を楽しめる施設が多く、埼玉県では、緑の多い環境で自然に囲まれた暮らしを提供する老人ホームが充実しています。また、千葉県には広大な敷地を活かしたリーズナブルな施設もあり、選択肢が豊富です。
ただし、ご家族が遠くないことも重要なポイントです。面会のしやすさや緊急時の対応を考え、アクセスの良いエリアを選ぶことで、安心して生活を続けられるでしょう。
日本全国には、「地域包括支援センター」という、高齢者が安心して暮らせるように、介護・福祉・医療の総合的な相談窓口が機能しています。東京都内では各自治体が運営、300か所以上設置されており、高齢者本人だけでなく家族や地域住民も利用できます。
東京都では、地域ごとに異なる高齢者のニーズに対応するため、独自の支援策を実施しています。例えば、新宿区では外国人高齢者向けの多言語相談を提供し、世田谷区では住民と協力して「認知症カフェ」などを開催するなど、地域の実情に合わせた支援が進められています。
東京都の地域包括支援センターは、介護相談窓口以外にも、医療・介護・福祉を結びつける地域の支え手として重要な役割を担っています。困ったときの相談先として、積極的に活用することが大切です。
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