気になる介護の臭い、原因と対策方法は?
- 介護に関するお役立ち情報
- 2020/07/08
自宅で介護をしているとき、介護の臭いは想像以上のストレスになります。臭いは介護度に比例して強くなる傾向があるので、介護の肉体的な辛さに、臭いという精神的な辛さも加わってしまい、介護者の悩みを倍増させる要因となってしまうのです。本やTVなどでは伝わりにくい介護の臭いについて、原因と対策をご紹介します。
介護の臭いの原因は何?
介護の気になる臭いには、次のようなものが挙げられます。
オムツやポータブルトイレなど排泄物の臭い
自力で起き上がれず、体が不自由な要介護者は排泄が困難になります。オムツは横漏れしてしまうことがあり、それが衣類や寝具につくと臭いの原因になります。ポータブルトイレにはフタがついており、消臭機能付きのものもありますが、使用直後はやはりアンモニア等の臭いが気になります。
汗や加齢臭などの体臭
激しい運動をしていなくても、人は汗をかきます。また、要介護者を毎日お風呂に入れるのは大変で、清拭だけで済ませる日もあり、体臭をとりきることが難しくなります。
口臭
自分で歯をみがくことが困難な場合、口臭が強くなってしまいます。また、唾液の減少や胃腸の機能低下など、加齢による原因もあります。
湿布の臭い
腰や関節などの痛みに、湿布を貼って対応することがあります。臭いの強い湿布だと、それが衣類や寝具に染み付いてしまうことがあります。
介護をする部屋にはこれらの臭いが合わさって充満し、なんともいえない臭いになってしまいます。 悪化した臭いはストレスになり、介護をする人の深刻な悩みにもつながるのです。
介護の臭いの消臭、予防方法
それでは、どのようにして臭い対策していけばよいのでしょうか。 ここではそれぞれの臭いについての消臭・予防方法をご紹介します。
1.オムツやトイレの臭い対策
使用済みオムツの保管
臭いを抑えるビニール袋に入れ、フタ付きのゴミ箱に捨てて、臭いを封じ込めましょう。オムツを新聞紙に包んでからビニール袋に入れるのも効果的です。さらに消臭剤や消臭スプレーを併用すると、ゴミ箱を開けたときも臭いの軽減につながります。
ポータブルトイレの消臭
簡易トイレ用の消臭剤が有効です。また、使用後はすぐに洗う、使わないときは日に当てて乾かすなど、マメな清掃も効果的です。
食事に気をつける
消化が悪いと便の臭いがきつくなるので、腸内環境を整える食事を心がけるようにします。便臭を抑えるサプリメントの併用も選択肢のひとつです。
2.部屋の消臭
換気扇
常に部屋の換気を行うと、臭いの染み付きを防ぐことができます。
消臭剤・消臭スプレー
介護用の強力な消臭剤も。ただし介護する方は高齢の方がほとんどなので、成分や使い方に気をつけましょう。
脱臭機
臭い成分そのものを分解して、しっかりと部屋の臭いを取り除いてくれます。
3.口臭
口腔ケア
しっかりと歯磨きを行います。歯磨き用のウェットティッシュやスポンジブラシなど、さまざまなケア用品もあるので活用しましょう。
嚥下体操
口内の食べ残しは、虫歯や口臭の原因になります。食べ物を飲み込むための筋肉のトレーニングで、食べ残しを減らしましょう。
4.湿布の臭い
臭いのない湿布を使う
湿布の臭いが身体や服、布団についてしまうのを防ぐためには、無臭タイプの湿布を使用するとよいでしょう。
市販の湿布はもちろん、医療用の湿布にも無臭タイプがありますので、医師や薬剤師に確認してみるのも1つの手段です。
このように、それぞれの臭いに向けてさまざまな臭い対策方法がありますので、ぜひお試しください。
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