介護施設へ入居する前に見学は必要?チェックすべきポイントも紹介!
- 老人ホーム入居・転居と選び方
- 2020/04/13
介護施設への入居検討される場合、施設パンフレットやホームページなどを見て情報収集されると思います。ただし、それだけでは検討する上で十分な情報を得ることは難しいでしょう。施設見学もとても大切です。ここでは、見学時の見るべきポイントなどを紹介します。
介護施設への入居前に見学する必要はある?
入居後に後悔しない、快適な生活を送るうえでも必要!
介護施設への入居検討される場合、施設パンフレットやホームページなどを見て情報収集されると思います。ただし、それだけでは検討する上で十分な情報を得ることは難しいでしょう。なぜなら、実際の生活感やスタッフ対応などはどうしても現場でしか感じることができないからです。
施設見学をすることで、現在入居されている方々の生活や働いている職員の様子など、施設全体の雰囲気を肌で感じることができるでしょう。その点は、パンフレットやホームページからではなかなか伝わりづらい点ではないでしょうか。
入居たものの『入居者となかなか交流が深められない、満足いく施設スタッフの対応が受けられない』なんてことだと、高い費用を払ったにも関わらず快適な生活を送ることができませんよね。 パンフレットやホームページでは分からない部分について、自分の目でしっかりと確かめることもとても大切なのです。
施設見学は、施設側にとっても重要!
施設側としても、入居してすぐ退去されてしまうと不利益になってしまいます。施設見学をして後悔のない施設選びをすることは、入居される方だけの問題ではなく施設側としても重要なことなのです。
介護施設の見学をする際に見るべきポイントは?
施設設備・環境について
施設設備・環境については、長期間生活するうえで重要ポイントではないでしょうか。以下にて、主な施設設備・環境の項目と見るべきポイントをまとめてみました。
居室:
・部屋の広さで窮屈さはないか。
・トイレ、洗面所の有無、広さはどうか。
・収納スペースは十分確保されているか。
・備え付けの設備(キッチンやべランダ、インターネット環境など)の有無はどうか。
・家具や寝具、家電は持ち込みできるか。
※家電持ち込み可の場合は、光熱費の上乗せ有無も要確認。
・ナースコールの設置有無、場所はどうか。
入浴設備:
・居室内に浴室はあるか。
※有の場合は、手すりの位置なども要確認。
・機械浴などの設備はあるか。
施設内環境:
・手すりなどの安全対策は十分なされているか。
・リハビリや体力維持のための設備環境は整っているか。
・共用スペースは、十分なスペースが確保されているか。
・来客用のゲストルームはあるか。
施設内の衛生面・メンテナンス:
・施設内は清潔に保たれているか。
・リビングや食堂のスペースなどは整理整頓されているか。
周辺環境・施設へのアクセス面:
・入居後、家族が通いやすいか。
・散策コースや買い物できる環境はどうか。
・最寄り駅からのアクセスはどうか。
※バスの所要時間、送迎バスの有無などは要確認。
・来客用駐車場は十分確保されているか。
食事面:
・食事はどのように調理されているか。
※材料から調理、レトルトなどは要確認。
・メニューのバリエーションは偏りなく複数用意されているか。
・介護食対応は柔軟に対応しているか。
・食事の提供依頼やキャンセルについて、柔軟に対応してくれるか。
施設内の雰囲気
毎日を施設で生活するわけですから、施設内の雰囲気は大切ですよね。入居者同士が明るく快適に過ごしている場面が見られれば、入居者ご本人はもちろんご家族も安心できるでしょう。雰囲気をチェックする際のポイントを紹介します。
入居者の雰囲気:
・入居者は明るい表情をしているか。
・入居者同士でのコミュニケーションは自然に行われているか。
施設スタッフの対応:
・明るい表情で対応しているか。
・言葉遣いは、丁寧かつきちんと教育されているか。
医療体制【連携・協力医療機関、看取り体制など】について
施設の医療体制は、安心して施設生活を送るためには必要なポイントですね。介護施設の医療体制について、特に確認すべきポイントをまとめてみました。
医療連携・協力医療機関:
・近隣の医療機関と協力体制は整えられているか。
・訪問診療や健康診断はどのくらいの頻度で行われているか。
・退去が必要となる疾患について指定はあるか。
・服薬のサポートはどのように行われているか。
・持病の内容によって、入居できないことはあるか。
医療の人員体制・環境面:
・人員体制はどうなっているか。
・ケア体制はどうなっているか。
※「ユニット型」「フロア分け」「混在型」など形態は要確認。
・認知症ケアの取り組み方はどうなっているか。
・リハビリの専門スタッフがいるか(頻度)。
・看取りについてどのような体制を取っているか。
契約内容・条件について
施設見学される際に、契約内容についても確認することで入居検討もスムーズに進むのではないでしょうか。
入居条件:
・入居できない条件はあるか。
・決められた退去条件はあるか。
保証人の責任範囲:
・保証人として認められる範囲や責務の決まりはどうなっているか。
費用面:
・入居時費用はいくら必要なのか。
・月額費用にはどのような項目が含まれるか。
※月額費用以外にかかる費用(日用品費、レクリエーション費用など)があれば要チェック。
施設見学に適した時間帯は?
見学時間帯は『昼食やレクリエーションの時間帯』がおすすめ!
施設見学には、日常生活の様子が見えやすい時間帯が適しているでしょう。昼食時やレクリエーションの時間など、入居者と職員が共有スペースで過ごす時間帯がおすすめですね。リアルな生活場面を見学することで、ご自身が入居した際のイメージも付きやすいはずです。
事前に施設見学依頼すると、入居者の方と同じ食事を試食できることも多いです。施設見学を申し込む際は、試食できるかどうか確認してみてはいかがでしょうか。
見学する施設数はどのくらいが良い?
3~5施設程度が比較検討しやすい!
施設見学はできる限り複数した方が良い反面、たくさんすればその分迷ってしまうことにもなるでしょう。施設見学の適正な数は断言できませんが、3~5施設程度が比較検討しやすいのではないでしょうか。
手当たり次第施設見学に行くのではなく、まずは気になる施設のパンフレットなどを取り寄せて、施設見学をしてみたい施設を絞ってみると良いかもしれませんね。
施設見学前に知っておきたい・準備しておきたいこと
施設パンフレットは一通り目を通しておきましょう!
何も情報を把握せずに施設見学すると、単なる施設雰囲気だけを見て終わってしまうこともあるでしょう。見学時にどのような点を重点的に見るべきか、質問すべきかなど整理できていれば、施設見学に行って得られることも多いはずです。
最低限、施設パンフレットは一通り目を通してどのような施設なのか大まかにでも把握しておくと良いでしょう。また、気になる点や質問項目などがイメージできるとなお良いですね。
余裕があれば『重要事項説明書』もチェック!
『重要事項説明書』には、施設概要やサービス内容、料金、スタッフ体制などが記載されています。インターネット上で探してチェックしておくと、施設についての理解を深めることができますし、より踏み込んだ質問もできることでしょう。
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