【介護用語・た行】知っておきたい用語を紹介!
- 介護に関するお役立ち情報
- 2022/03/31
家族介護をしなければならなくなった方、介護現場でこれからお仕事をされる方にとって、介護関連の用語で分からないこともあるのではないでしょうか。ここでは、介護関連の用語(た行)をまとめてみました。介護についての基礎知識として活用してみてください。
【介護用語】た行
ターミナルケア
ターミナルケアとは死を目前とした人のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指しケアをすることで、終末期における医療的、介護的ケアのことをいいます。ターミナルケアは病気の回復が見込めなくなった時、積極的な治療ができないと判断された時がひとつのきっかけとなります。「身体面のケア、精神面のケア、社会面のケア」の3つに分けられ、医療従事者だけでなく家族や友人などが行えることも多くあります。
体交(たいこう)
体交(たいこう)とは、体位変換(たいいへんかん)の略になり、寝たきりの方の体位をある体位から別の体位へ変えることになります。日常生活動作(ADL)の中でおこなわれる場合が主ではありますが、診断や治療、検査を目的に行われる場合もあります。利用者が自ら体位を変えることができない場合は褥瘡や静脈血栓症などの問題も生じやすいため、約2時間ごとの体交が目安と言われています。
地域活動支援センター
地域活動支援センターとは、障害者自立支援法を根拠とする、障害によって働くことが困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設です。種類は目的によって、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型に分かれています。また地域で生活するにあたり、社会との関わりを持つ機会が少なく、自宅に閉じこもりがちになってしまう人も多く、そんな障害者の社会参加を支援する役割も地域活動支援センターにはあります。
地域包括ケアシステム
地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」 が切れ目なく一体的に提供される体制のことで、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途にしています。自助、互助、共助、公助という考えに基づき、地域住民・町内会・自治体・ボランティア・医療機関・介護事業者などが一体となって地域全体で取り組むことが求められています。
地域密着型サービス
地域密着型サービスとは、市区町村の指定事業者がその地域住民である認知症高齢者や要介護高齢者に対して、介護度が高くなっても住み慣れた地域でいつまでも生活できるように創設された介護サービスです。サービスはさまざまありますが、利用者が事業所の地域に住民票がないと利用できません。特に地域密着型サービスは、国が提唱する地域包括ケアの根幹となるサービスです。
中心静脈栄養
中心静脈栄養とは、口から食べたり飲んだりすることができない場合に、細いチューブを静脈より水分、電解質、栄養の補給を行います。中心静脈(胸の周囲や鎖骨の下あたり等)にカテーテルを刺し、栄養輸液を注入して栄養摂取する方法です。
注意しなければいけないのは感染症ですが、保護フィルム等の使用で入浴することも可能です。本来、一時的な栄養補給方法であり、栄養状態が良くなって自分で食べれるようになれば外す前提になります。その導入判断は医師や専門家によって行われます。
詳しくは『中心静脈栄養法とは?』でも紹介しています。併せて参考にしてみてください。
TIA(ティア)
TIA(ティア)とは「transient(一過性) ischemic(虚血性) attack(発作)」 の略で、「一過性脳虚血発作」 のことで、医療現場などで呼ばれています。TIAは、一時的に脳に血液が流れなくなって、感覚異常などの症状が出るもので、多くは5分前後で症状がなくなり、遅くても24時間以内には消失するものをいいます。ただ、脳梗塞の前兆としてよく現れることも多く、TIAの再発防止に努めることが大切になります。
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通所リハビリテーション(デイケア)
通所リハビリテーション(デイケア)とは、在宅で生活している高齢者が病院や診療所、老人保健施設などに通い、日帰りでリハビリテーションや入浴・昼食などの日常生活上の支援を受ける介護保険サービスで、デイケアとも呼ばれています。通所リハビリテーションにはリハビリの専門職、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などの有資格者が在籍しており、医師や看護師、介護福祉士などとチームで利用者をサポートしています。
通所介護(デイサービス)
通所介護とは、身体機能の維持・向上に機能訓練をしたり、他者交流を通して社会的孤立感の解消や認知症予防を図る通いサービスです。また、家族(介護者)の精神的・身体的負担の軽減も目的とされています。 通所介護には、半日型や1日型と特徴が様々なため、サービスを選択することができ、在宅で利用できる介護保険サービス(福祉用具貸与を除く)の中で、最も多く利用されています。(※平成30年度の厚生労働省調査より) 送迎サービスがあり送り迎えを身体状況に合わせて相談でき、介護の専門スタッフだけでなく、看護師も常駐している事業所もございます。入浴、昼食、排せつ介助、機能訓練、趣味、レクリエーション活動、健康チェック等々のサービスを受けることができます。
定期巡回・随時対応サービス
定期巡回・随時対応サービスとは、日中・夜間を通して訪問介護と訪問看護が一体・密に連携して、定期巡回や緊急時などの随時対応・随時訪問サービスを行う「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」のことをいいます。訪問介護員または訪問看護師が要介護者の自宅を定期訪問し、介護・看護を提供する24時間対応の介護サービスで「地域密着型サービス」の一つになります。
統合失調症
統合失調症とは、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴を併せ持っています。およそ100人に1人弱かかる頻度の高い病気でもありますが「不治の病」ではなく多くの方が回復していきます。
導尿
導尿には持続的導尿と間欠的導尿があり、尿道口から膀胱内にカテーテルを挿入して尿を排出させます。導尿は尿路感染を防ぐためにカテーテルの挿入は無菌操作で行い、苦痛や羞恥心に対する配慮も必要になります。主に自排尿が得られなくなってしまった方に対し、尿を排出する目的で行います。その他、検査や全身管理のために行うこともあります。前立腺肥大症と神経因性膀胱などによって、尿が出せなくなることもあります。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームとは、介護老人福祉施設のことを言います。介護保険法に基づいて介護保険が適用される介護サービスを提供する施設です。老人福祉法第11条に基づく市区町村による入所措置の対象施設となっています。慢性的に供給不足となっており、約30万人近くが待機者と言われています。また、基本的に、要介護3~5のいずれかの要介護認定を受けている人が対象となっており、施設入居者の約97%が認知症を患っており、さらに約61%の方が寝たきり状態となっています。
特例居宅支援サービス費
特例居宅支援サービス費とは、要介護認定がでる前に緊急的に居宅介護サービスを利用し際に支払う費用です。介護給付の一つで、サービス利用者はまず全額の10割負担分を事業者に支払い、その後市区町村の認定が出た際に市区町村へ申請してサービス費用の9割が戻ってくる償還払い方式で利用料を支払うことになります。緊急をやむを得ない場合は、市区町村が認める場合になります。
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特例施設介護サービス費
特例居宅支援サービス費とは、要介護認定がでる前に緊急的に介護施設へ入所した際に支払う費用です。介護給付の一つで、サービス利用者はまずは全額の10割負担分を事業者に支払い、その後に市区町村の認定が出た際に市区町村へ申請し、サービス費用の9割が戻ってくる償還払い方式で利用料を支払うことになります。緊急をやむを得ない場合には、市区町村が認める場合になります。
トランスファー
トランスファーとは、移転や転移、人を含めて何かを別の場所に移すことをいいます。介護においては「移乗介助」のことをいい、自立歩行が難しい方を介護士がベットから車椅子の移動のサポートをする、お風呂への移動、移動先を問わずサポートを受けながら移動することをいいます。的確な技術を習得することで、介助される側の負担だけでなく介助する側も負担を軽減ができて、腰痛の予防にも大きく影響されます。
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『た行』以外の介護用語まとめ
五十音別で紹介
介護用語 五十音別 | 紹介ページ |
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介護用語について、五十音順のご紹介ページを以下でまとめてあります。こちらもご参考ください。
当コラム記事の内容について
当記事の内容は、介護現場、ならびに医療法人などでも活躍された経験者監修のもと、ご紹介します。
監修者 プロフィール
藤井 寿和氏
合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
陸上自衛官を経験後、介護の仕事に転身。医療法人の事業部統括マネージャーに就任した後、独立。
● 介護施設 現場支援コンサルタント
● レクリエーション介護士1級・2級 公認講師
● 介護情報誌「介護Times Tokyo」および「TOWN介護Tokyo」編集長
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