【介護用語・は行】知っておきたい用語を紹介!

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家族介護をしなければならなくなった方、介護現場でこれからお仕事をされる方にとって、介護関連の用語で分からないこともあるのではないでしょうか。ここでは、介護関連の用語(は行)をまとめてみました。介護についての基礎知識として活用してみてください。

【介護用語】は行

パーキンソン病

パーキンソン病とは、脳の異常のために脳が出す運動の指令がうまく伝わらず体の動きに障害があらわれる病気です。現在約15万人の患者さんが国内にいると言われており、増加傾向にあります。多くの患者さんの最初は、体のこわばりや歩きにくさ、ふるえ、ろれつがまわらないなどで、受診しております。症状の特徴として「安静時のふるえ」「体のこわばり」「動作の緩慢・無動」「歩行障害」という4つの症状があります。

詳しくは『【パーキンソン病】ってどんな病気?』でも紹介しています。併せて参考にしてみてください。

廃用症候群

廃用症候群とは、過度な安静や活動性の低下によって心身機能に生じた様々な状態をいいます。決まった検査は特になく、特に高齢者では知らないうちに進行し、気がついた時には「起きられない」「歩くことができない」などの状況になることがあります。医師だけでなく看護師やヘルパー、家族が気にかけておくことも大切です。 例として、1週間で10~15%の筋力低下が起こる可能性があるとも言われています。ベット上で上肢・下肢の運動や座位時間を増やす、人とのかかわりをもつことや会話をすることでも予防になります。

排泄介助

排泄介助とは、排泄機能に障害がある方やひとりでは排泄の行為・動作が難しくなった方を手助けすることを言います。具体的には、オムツ交換、トイレへの誘導、排泄の手伝いがあります。必要不可欠な生理現象でもあるため、介護においてとても重要なケアの一つです。 排泄介助のポイントとして、自尊心を傷つけない、水分の摂取を控えさせない、ある程度時間を決めてルーチン化、自力で出来ることを増やす、本人にあった排泄方法を考える等、大切なポイントが沢山あります。

ハイムリッヒ法

ハイムリッヒ法とは、窒息した人に対して行う対処法の1つです。ハイムリッヒ法は、窒息した人が意識がある間しか行うことができません。また、窒息した人が大人か小児の場合に限定されますので、乳児の窒息はまた別の方法になります。外因性異物によって窒息しかけた人を救命する応急処置です。ハイムリック法、腹部突き上げ法、上腹部圧迫法とも呼ばれています。また、重度の肥満者や妊婦には、ハイムリッヒ法は行ってはならないとなっています。

白癬(はくせん)

白癬(はくせん)とは、水虫とも呼ばれています。人の皮膚を好む真菌(カビ)による感染症でもあります。足に感染が起こるケースが比較的多く、足白癬と言われ、手足の爪に感染すると爪白癬と言われます。頭や体にもさまざま場所に感染することもあり、一緒に住んでいる同居人から感染することも考えられます。他の細菌の感染症を併発することも多いため、白癬の治療はしっかりと治すことが大切です。

長谷川式認知症スケール

長谷川式認知症スケールとは、簡易的な知能検査です。主に認知症患者のスクリーニングのために用いられ、長谷川和夫氏によって作成されました。日本ではMMSEと並んで用いられることがあり、2004年までは長谷川式簡易知能評価スケールと呼ばれていました。しかし、痴呆症から認知症へ改称されたことに伴い、名称が変更されました。およそ10~15分が認知症のスクリーニングとして必要とされます。

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バルーンカテーテル

バルーンカテーテルとはカテーテルの一種で、先端が風船状となっていて血管の内部で膨らませることにより治療や処置に使用されます。カテーテルと呼ばれる細い管を手足の動脈から心臓の血管内へ送り込み、これを通じて造影剤を血管内に注入、冠動脈を撮影する場合にも使用されます。風船療法として、冠動脈の狭くなった部分や閉塞した部分に先端の風船を取りつけたカテーテルを入れてふくらませ、冠動脈を広げる治療に使用されます。

ピック病

ピック病とは、主に前頭葉、側頭葉前方に委縮が見られ、脳の神経細胞に「Pick球」がみられるものをピック病と言います。尚、前頭側頭型認知症の約8割はピック病だと言われています。本人は全く病気を認識していないことが多く、情緒障害、人格障害、自制力低下、異常行動、などが症状として見られます。「初老期認知症」の代表的疾患で、40~60代と比較的若い世代が発症しています。

PEG

PEGとは、内視鏡を使って「おなかに小さな口」を造る手術のことです。造られたおなかの口を「胃瘻(胃ろう)」と言い、取り付けられた器具を「胃ろうカテーテル」と言います。PEGは、患者さん、介護者双方に負担の少ない経管栄養法で、より快適な日常生活を送るために、口から十分に栄養が取れない患者さんでも長期間にわたり使用できます。また、PEGの取り付けについても約5~10分で終了するため、患者さんに負担の少ない手術です。

BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)

BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)とは、認知症の主な症状の周辺症状のことをいいます。認知症の症状として、大きく中核症状と周辺症状があります。周辺症状は、中核症状と環境要因、身体要因、心理要因などの相互作用の結果として生じる様々な精神症状や行動障害を意味します。BPSDは、日本語訳では「認知症の行動・心理症状」といいます。

PTSD

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、心的外傷後ストレス障がいともいい、強烈なショック体験、強い精神的ストレス、心的外傷体験をきかっけに、実際の体験から時間が経過した後になっても、フラッシュバックや悪夢を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛、怒りっぽさや不眠などの症状が持続する状態をいいます。長期間このような状態が続く場合は、専門機関に相談することが大切になります。

被保険者

被保険者とは国の保険制度で医療保険であれば、加入し病気やけがなどをしたときなどに必要な給付を受けることができる人のことを被保険者といいます。介護保険制度においては、65歳以上の方(第1号被保険者)と40歳から64歳までの医療保険加入者(第2号被保険者)に分けられます。第1号と第2号では、給付を受ける要件や保険料の徴収方法についても違いがあります。40歳になった月から保険料の徴収が開始されます。

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁とは、咳やくしゃみや重い荷物を持った時、運動時などに腹部に強く圧力がかかることによって起こる尿漏れです。尿漏れのある方の過半数をしめるのが腹圧性尿失禁で、特に出産直後や40歳代後半以降の女性に多くなっています。骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることによって、尿道をうまく締められなくなり、尿漏れを起こす病気です。過活動膀胱による切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の両方の症状がみられる方もいます。

福祉移送サービス

福祉移送サービスとは、自力での移動が困難な高齢者や身体障害者に移動手段を提供するサービスをいいます。車いすや寝台などを搭乗させるリフトなどを完備した福祉車両で行われます。介護保険の認定を受けている方、または、障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳を持っている方などが利用できます。会員制で、あらかじめ社会福祉協議会に登録が必要な場合もあります。

福祉人材センター

福祉人材センターとは、福祉分野に特化した無料職業紹介所です。福祉の資格に関する相談も含め福祉の仕事の全般的にわたった相談を行います。また、社会福祉施設・介護保険事業所などの求人や求職の受付から情報提供、紹介、あっせんを行っています。無料職業紹介事業については、職業安定法に基づき、厚生労働大臣の許可を得て行っています。また、都道府県知事の指定を受けて、都道府県社会福祉協議会に設置されています。

福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、利用者の心身の状況や生活環境に適した福祉用具について提案を行い、利用者が適切な福祉用具を選定することを支援する役割を担っています。福祉用具のサービスで介護保険サービスになります。介護保険の指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所には2名以上の配置が義務づけられている専門職にもなります。比較的短期間で取得できる資格で、「福祉用具専門相談員指定講習」を終了することで取得できます。

浮腫(ふしゅ)

手足がむくんだり、顔がはれぼったくなるような「むくみ」のことを医学的に「浮腫(ふしゅ)」といいます。浮腫は、皮下組織に水がたまった状態で、水分が重力の関係で身体の下の方へたまりやすくなり、下腿にでやすいです。また、寝たきりの人であれば、背中や顔にでやすくなります。浮腫がでているときには、体重の増加も認められます。浮腫に対してはまず、なにが原因で浮腫が起きているのかを特定することが大切になります。

ホームドクター

ホームドクターとは、わかりやすく言うと「かかりつけ医」のことをいいます。症状や年齢によってさまざまな専門科へ通う人は多いと思いますが、具合が悪い時に自分が何科にかかるべきなのかなどの相談、一次診療を受けられるのがホームドクターになります。ホームドクターは、病気や年齢問わず、さまざまな診療を行うドクターでもあり、必要な場合には専門医療機関へ紹介もしてくれます。

ホスピス

ホスピスとは、死期の近い患者が最後の時をその人らしく暮らせるように支援することです。患者とその家族の苦痛を最小限にすることを目的とした「ケアのプログラム」でもあります。 日本においては、場所を示す用途でも「ホスピス」という言葉が使われています。例えば、緩和ケア病棟もホスピスと言われることもあります。最近はホスピスで大切なのは、施設基準や人員配置などではなく、ケアのあり方(プログラム)こそが重要だという考え方も広がっています。ホスピスは、死にゆく人と家族を対象としている大切な場所なのです。

訪問介護

訪問介護とは、在宅生活をする高齢者のためにホームヘルパーが自宅を訪問し、必要な援助を行います。ホームヘルパーは介護の資格を必ず有しており、本人のニーズに合わせて支援を行います。入浴、排せつ、食事等の介助などの「身体介護」、調理、洗濯、掃除等の家事といった「生活援助」のサービスになります。前提として利用者本人だけを対象としています。訪問介護サービスでは受けられないものも多くありますが、介護保険外サービスを活用することで受けられる可能性もあります。

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訪問看護ステーション

訪問看護とは、病気や障害を持った方が住み慣れた地域やご家庭で、その人らしい療養生活が送れるように支援するサービスです。地域で暮らす赤ちゃんから高齢者まで全ての年代の方に、看護師や理学療法士(PT)・作業療法士(OT)等が居宅を訪問して、主治医の指示や連携により、必要な看護支援が出来るのが強みです。 身体的・精神的な看護はもとより、入退院についての相談や必要に応じた関連機関との連携も行います。介護保険の場合は、ケアマネジャーや行政機関、医療保険は主治医、お近くの訪問看護ステーションにご相談ください。

訪問調査員

訪問調査員とは、介護保険を利用申請した方の自宅または病院へ訪問し、本人や家族からの聞き取り調査を行う人のことを言います。訪問調査員は、市区町村の職員や介護支援専門員などが担当しています。また、介護度の判定において一次判定の調査を担当しています。訪問調査にて聞き取った内容は、最終的な介護度の決定に大きな影響を与えるため、非常に重要な役割を果たしています。

ボディメカニクス

ボディメカニクスとは、介護において寝返りや起き上がり、移乗や歩行などで使う介助方法です。「body(身体)」と「mechanics(機械学)」の造語で、人間が動作するときに骨や筋肉、関節が相互にどうのように作用するかといった力学的関係を活用したものです。身体介助を力任せにすることなく、介助する側も、される側も負担が少なく行うことができます。特に、介護者においては、腰痛の予防につながります。

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『は行』以外の介護用語まとめ

五十音別で紹介

介護用語について、五十音順のご紹介ページを以下でまとめてあります。こちらもご参考ください。

当コラム記事の内容について

当記事の内容は、介護現場、ならびに医療法人などでも活躍された経験者監修のもと、ご紹介します。

監修者 プロフィール

藤井 寿和氏
合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
陸上自衛官を経験後、介護の仕事に転身。医療法人の事業部統括マネージャーに就任した後、独立。

● 介護施設 現場支援コンサルタント
● レクリエーション介護士1級・2級 公認講師
● 介護情報誌「介護Times Tokyo」および「TOWN介護Tokyo」編集長

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