【介護用語・ま行】知っておきたい用語を紹介！

介護に関するお役立ち情報
2022/03/31

家族介護をしなければならなくなった方、介護現場でこれからお仕事をされる方にとって、介護関連の用語で分からないこともあるのではないでしょうか。ここでは、介護関連の用語（ま行）をまとめてみました。介護についての基礎知識として活用してみてください。

【介護用語】ま行

まだら認知症

まだら認知症とは、脳血管性認知症の一つです。脳血管の障害の部位に応じて機能が低下します。そのため、認知症とは気づかず「調子が悪いのかな？」と感じてしまう人もいます。昨日できていたことが今日はできないなど、日時やタイミングによる症状の波があります。できることとできないことの差が非常に大きいこともあります。CTやMRIなどの画像診断を受けて、脳血管の閉塞部位がみつかり「まだら認知症」と診断される場合があります。

末梢静脈栄養

抹消静脈栄養とは、腕などの抹消静脈から栄養素を補給することをいいます。抹消静脈栄養はPPN（Peripheral Parenteral Nutrition）ともいい、食事ができない期間が1週間～10日までの場合に行われます。糖質、アミノ酸や脂肪などの投与により体タンパクの消耗を抑制でき、中心静脈栄養よりも手技や管理が簡便です。しかし、抹消から投与できるエネルギー量は1,000kcal程度が上限となるため、栄養状態や長期間経口摂取ができない方は中心静脈栄養が行われます。

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患とは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで生じた「肺の炎症性疾患」で、COPDともいいます。日本の3大死因は、がん、死蔵疾患、肺炎ですが、慢性閉塞性肺疾患は将来第3位になると予想されています。40歳以上の人口の8.6%、約530万人に登ると推測されています。喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえ、喫煙者の15～20%が慢性閉塞性肺疾患（COPD)を発症します。

ミキサー食

ミキサー食とは、主食であるおかゆや主菜、副菜などをミキサーにかけ、ペースト状や液体状にした食事のことです。ミキサー食は噛む必要がないため、噛む力が弱い方でも食事をすることができます。また、栄養分の吸収も早いため、胃腸などの消化器官が弱った方にも向いています。サラサラしすぎて水分が多いのも、むせたり誤嚥につながる危険があるため、ミキサー食のどろどろ加減は、ポタージュスープのとろみを基準にするとよいと言われています。

看取り

看取りとは、終末期の病人のそばにいて世話をし、最期を見届けることを言います。看取りは、自宅、病院、介護施設と３つの選択肢があります。「どこで亡くなりたいか？」は多くの方が自宅と答えるように、国の方針も「病院から在宅」になっています。この在宅とは、介護施設が含まれており、2017年では、看取りの約半分は介護施設となっています。見取りについては、本人もそうですが、家族の意志が最も重要です。家族間で統一した意志を共有してください。現在では、訪問診療、訪問看護など専門家がチームでサポートする体制が整っています。

見守りサービス

見守りサービスは、様々な自治体や企業によって取り組まれています。例えば、遠くにいる家族に代わって1人暮らしの高齢者を見守るサービスのことです。基本的に介護保険は適用されず、介護保険外サービスとなり全額自己負担となります。サービスは高齢者の安否確認や安全確保、さらには緊急時における適切な対応も行うなど、特色もそれぞれ違います。最近では、郵便局の見守りサービスや見守り介護ロボットなど、幅広いサービスが揃っております。

民生委員

民生委員とは、厚生労働大臣から委嘱されてそれぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々を言います。尚「児童委員」も兼ねています。
児童員は、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行います。この制度は創設から100年の歴史をもち、非常勤の地方公務員になります。

夢遊病

夢遊病とは、睡眠中にもかかわらず体動が出現しぼんやりと歩き回る症状のことをいいます。睡眠時遊行症（Sleepwalking)や夢中遊行症（somnambulism）とも呼ばれています。小児期・学童期に多い病気とも言われ、無意識の状態で起きだし、歩いたり何かをした後に再び就眠するが、その間の出来事を記憶していない状態をいいます。30秒～長いと30分ほどの時間が経過することもあります。興奮状態のまま眠りについたり、精神のストレスによるものが主な原因と言われています。

メディカルソーシャルワーカー（MSW）

メディカルソーシャルワーカー（MSW）とは、保健医療機関において社会福祉の立場から患者さんやその家族の方々の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決・調整を援助し、社会復帰の促進を図る業務を行います。特別な資格が決められているわけではありませんが、多くの医療機関では国家資格である「社会福祉士」や「精神保健福祉士」を採用条件にしています。医療と福祉の連携強化が求められていますので、メディカルソーシャルワーカーの存在意義が高まっています。

メニエール病

メニエール病とは、激しい回転性のめまいと難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患になります。一般的には「めまい」　「吐き気」の発作が繰り返し起こる病気で、「耳鳴り」「難聴」も伴うので、日常生活に支障をきたすことがあります。このような症状の持続時間は通常1～6時間ですが、最長で24時間も続くことがあります。またメニエール病は、20～50歳の人に発症が多くみられます。

モジュラー車いす

モジュラー車いすとは、一般的な組上がっている車いすとは違い、部品の組み換えができて車輪やシートの位置や調整できるフレームをベースとした車いすです。様々な部品から自分にあった最適なものを揃え、自分にあった車いすにすることができます。車いすの全体のデザインは決まっておりますが、納期は早く、各部の寸法調整ができるものが多いです。オーダーメイドよりは比較的安価で購入することができます。

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