健康な生活と生きがいを学ぶ、高齢者の【生涯学習】とは?
- 介護に関するお役立ち情報
- 2021/09/16

【生涯学習】とは、豊かな人生を送れるよう、
生涯を通して「自発的・主体的に学び続けること」を指します。
身体的な健康だけではなく、生きがいや趣味・教養のために
多くの高齢者が取り組んでおり、
社会活動に活かされることも期待されています。
今回は、生涯学習の概要と高齢者向けに行われている「生涯学習の実例」についてご紹介いたします。
生きがいを感じる【生涯学習】
生きがいとは、生きている意味や価値などに充実を感じることや、幸せや喜びを感じることです。
人間は高齢になると、社会から期待されることが少なくなります。
その結果として、精神的な刺激がなくなり、心身共に衰えが進んでいきます。
しかし、やりがいや生きがいを見つけたり、社会活動へ貢献したりすることで、
残された自分の人生をより充実させ、日々を元気に過ごせるようになります。
【生涯学習】は、高齢者の生活の質やモチベーションを向上させる原動力となり、
生きがい・やりがいを得ることに繋がる「学びの場」となります。
2016年の内閣府の調べによると、直近1年間で生涯学習を経験した60歳以上の高齢者は5割超え。
定年を迎えて時間に余裕ができるため、積極的に学習しようと意欲を燃やす方が多いためです。
高齢者のための【生涯学習】
行政や大学・民間企業が連携し、さまざまな学習の企画や、学習相談・情報提供・活動支援が行われています。
テーマは「趣味・健康」など、高齢者が自分に合った学習ができるよう、選択肢も幅広く設定されています。
費用に関しては、参加費だけを徴収するケースが多く、年会費や入会金が不要の場合がほとんどです。
【生涯学習】を通じて学習機会を設けることは、生活基盤の充実・地域活動などの社会参加へと繋がります。
「高齢者大学」とは?

「高齢者大学」とは、市町村が運営している高齢者向けの生涯学習事業です。
国で定められた活動内容の指針はなく、運営している団体で内容は大きく異なります。
入学資格は60歳以上であることが多く、主に1年または2年の就業過程です。
大学では社会に貢献することを目的とし、学習や趣味を取り入れて学習していきます。
大切にされている主な指針
●仲間と楽しみながら学習すること
●趣味を大切にして仲間との共有の時間を大切にすること
●コミュニティ作りの活動に参加すること
●健康と生きがいのための活動であること など
ただし、【生涯学習】を学んでも生かせる機会が少ないということもあり、
学習のみで終了している高齢者の方も少なくありません。
今後も、高齢者の人口は増加することが予測されています。
個人の意思を尊重して楽しく取り組むのはもちろん、学習成果を社会へ生かす必要性が生まれてくるでしょう。
そのため、高齢者が活躍できる場所を増やしていくことが、社会全体の課題だと言えます。
介護関連でお困りごとがある際は
『MY介護の広場』相談窓口まで
『MY介護の広場 老人ホームを探す』では、介護により施設探しでご相談を受け付けております。お困りの際はお気軽に『MY介護の広場 老人ホームを探す 入居相談窓口』までご連絡ください。

\このページをシェアする/