【特別養護老人ホーム】(特養)とは?入居条件や特徴について紹介します。
- 老人ホーム・介護施設の種類
- 2021/05/20
【特別養護老人ホーム】(特養)とは、介護の必要な高齢者が入浴・排泄・食事などの介助、健康管理、機能訓練、療養上のケアを受けながら生活する「公的施設」のことを指します。主に、社会福祉法人などが運営しており、有料老人ホームよりも「比較的安い費用」で入居が可能。ただし、希望者も多く即入居は難しいのが現状です。入居条件や特徴を紹介します。
「特養」の入居条件とは?
要介護3以上(65歳以上の方)
一部例外のケースもありますが、基本的には「要介護3以上」が条件となります。
「その他」の条件は?
● 長期入院を必要としない
● 感染症などの疾患がない
● 暴力行為を行わない など
1:自治体(市区町村)へ申し込み
2:必要物の準備、面談
3:審査(入所検討委員会による)
4:入居へ
審査結果によって、必要性の高い方から優先的に入所ができるようになっています。
「特養」の特徴とは?
「特養」へ入所する方の多くは、残りの余生を施設で過ごすため、重度の要介護者にとって「終の棲家」的な存在となっています。
所得によって負担額が減額される制度もあり、有料老人ホームよりも比較的安い費用で入居が可能です。
また、「胃ろう・気管切開」などの医療処置、重度の認知症などへの対応を強化している施設もあります。
そのため、入居希望者も多く、首都圏では満室の施設がほとんど。
申込みをしても、すぐ入居できないのが現状です。
● 費用が安い
● 医療措置、認知症対策にも期待できる
● 「終の棲家」としても利用可能
【デメリットについて】
● 満室になっていることが多い
● 「要介護3以上」が基本
● 入居タイミングが難しい
入居をご希望の場合は、事前に待機人数・待機期間などを施設へ確認してみましょう!
「特養」の設備とは?
「特養」には、浴室・トイレなどの共同設備、食堂・リビングを兼用した生活室があります。
居室内に、トイレやキッチンはありません。
また、居室にもいくつか種類があります。
● 多床室
● 従来型個室
● ユニット型個室
基本的に、複数人と同部屋になります。
「特養」の費用とは?
入居金、敷金:必要ありません!
有料老人ホームとは異なり、高額な入居一時金は不要になります。必要となるのは、月額費用のみとなります。
月額費用:約5万~13万円程度
※月額費用の内訳
● 食費
● 光熱費
● 介護サービス費(1~3割)
● 医療費・お薬代 など
※オムツ代は、介護サービス費に含む。
また、一定の低所得要件を満たすことで、
「居住費・食費」については、【負担軽減】を受けることが可能です。
日常生活について
入居者の希望や心身の状況に応じ、それぞれのケアプランに沿った個別の介護サービスが中心となっています。
施設イベントについて
施設での生活を楽しく有意義に過ごせるよう、様々なレクリエーションも実施されます。
入居者同士のコミュニケーション維持と向上を図り、楽しく有意義に生活ができるように工夫がなされています。
最後に
施設により多少の差はあるにせよ、「特養」は有料老人ホームより安いため、人気が高い状況と言えます。
ただし、入居まで時間を要するのが問題点。
そのため、一時的に有料老人ホームへ入居し、
空室が出たタイミングで、特養へ転居される方も多くいらっしゃいます。
身体状況や介護環境も考慮し、最適な施設探しを行いましょう!
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