高齢者のおむつかぶれの治し方【介護時の対策ポイント】

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高齢者の介護で、オムツを交換の際にトラブルになりやすいのが皮膚の「かぶれ」です。「かぶれ」は放置してしまうと、深刻な事態に陥ることもあります。 この記事では、オムツかぶれを防止するためのポイントについてまとめています。介護に携わる方は、是非参考にしてください。

  1. 「高齢者のおむつかぶれ」が起こる原因は?
  2. おむつかぶれの治し方は?
  3. ステロイド外用液について
  4. 非ステロイド外用液について
  5. 【おむつかぶれを起こさない】対策・ポイントは?
  6. おむつかぶれがひどくなったら?
  7. ご家族での在宅介護が難しい場合は?
  8. 在宅介護で知識とスキルを身につけるには?

「高齢者のおむつかぶれ」が起こる原因は?

加齢による「肌のバリア機能低下」

肌の表層は角質層で覆われていますが、年齢を重ねることで角質層構造が乱れ肌のバリア機能低下が起こりやすくなります。また、肌の潤いが失われることでさまざまな外的ダメージを受けやすくなります。

結果、おむつを着用することでの皮膚の蒸れ、雑菌の繁殖によるダメージでおしりや陰部の炎症、おむつかぶれが起こってしまうのです。

おむつかぶれの治し方は?

抗炎症作用のある「軟膏」を塗る!

かぶれてしまった患部には、抗炎症作用のある「軟膏」を塗るのが効果的です。軟膏には【ステロイド外用液】【非ステロイド外用液】の2種類があります。

【ステロイド】は強い薬と思っている方も多いと思いますが、原因がはっきりしている場合は【ステロイド】を適切に使用することで、安全で確実に治すことができます。

ステロイド外用液について

抗炎症作用の効果強め

ステロイド外用液の特徴:
●抗炎症作用の効果強め
●感染が原因の場合は使用不可
●長期の連用、広範囲で使用する際は注意

炎症を抑える強さから「5段階」に分類されています。尚、症状が重いほど強いステロイド外用薬を使用します。

強さの分類【5段階】:
●ストロンゲスト
●ベリーストロング
●ストロング
●ミディアム(マイルド)
●ウィーク

尚、医師に処方されたステロイド外用薬は、必要量を必要な期間、必要な部位に使い続けることが大切です。

非ステロイド外用液について

抗炎症作用の効果弱め

ステロイド外用液の特徴:
●抗炎症作用の効果弱め(軽症時に使用)
●広範囲への使用、長期使用の制限は特に無し
●感染部位にも使用可

【おむつかぶれを起こさない】対策・ポイントは?

摩擦を避ける!

高齢者は皮膚が弱くなり、ちょっとした刺激にも影響を受け「かぶれ」を引き起こします。尿のみのオムツ交換のときは、軽く拭いた後にオムツの乾いている部分を【やさしく当てて、抑えるように装着】します。

お尻を拭く際に、強く擦って皮膚を傷つけてしまうと、赤味を帯びてしまい悪影響です。

身体に合ったサイズのおむつを使う!

身体に合わないサイズのおむつを使うと、強く締め付けたりしっかりと固定できずズレたりします。結果、摩擦が増えておむつかぶれが起こりやすくなります。
身体に合ったサイズのおむつを使うようにしましょう。

交換頻度を増やす!

長時間お尻にオムツが密着していると、オムツの中が蒸れて汗ばんだ状態になります。皮ふがふやけることでバリア機能低下の原因にもなるため、おむつの交換頻度は増やすとよいでしょう。

併せて、おむつ内が蒸れない環境を作るためにも、吸水性の高いおむつを使うことをおすすめします。

夜間帯は、交換時間・回数を調整!

「夜間帯」は、おむつを長時間着用します。寝る前に一度交換を行い、深夜に数回交換できれば理想です。
食事や水分補給をしてからの排泄頻度を把握しておくと、オムツ交換もスムーズにいくでしょう。

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おむつ交換時は、ふき取りにも注意!

おむつ交換をする際のふき取り行為にも注意が必要です。
何度も洗浄剤を使用すると、皮脂を取りすぎてしまいバリア機能低下にもつながります。できれば使うのは1日1回、あとはやさしく拭き取るようにしましょう。
洗う時も拭く時も、強くこすらないよう気をつけましょう。

※ふき取った後に皮ふ保護剤や撥水クリームなどを使用すると、おむつかぶれ予防に効果的です。

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おむつかぶれがひどくなったら?

早めに医師へ相談する!

高齢者がオムツを着用すると、それ以降も長期的にオムツの利用が必要になります。「かぶれ」がひどくなってしまうとその後のケアも大変になり、介護者の負担もより大きくなってしまいます。
ひどくなるようであれば、医師へ相談するようにしましょう。

介護おむつ交換を動画でも紹介!

実際現場で働く介護職員による『おむつ交換』について、動画で紹介。介護おむつ交換で難しい部分、失敗しやすい部分などを詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

在宅での介護が難しく介護施設をお探しの方向けに、ご希望に沿った施設のご紹介も行っております。ぜひお気軽にご相談ください。

ご家族での在宅介護が難しい場合は?

老人ホームへの入居検討も1つの方法!

「おむつかぶれ」の他にも在宅介護をされていて、お困りごとがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。どうしても自宅での対応が難しい場合には、老人ホームへの入居検討も一つの方法です。

介護施設・老人ホームを検討されている方は、お気軽に「MY介護の広場 老人ホームを探す」までご相談ください。

お困りごとのご相談から老人ホームの探し方まで、専任スタッフがサポート致します。

施設・ホーム探しのお問い合わせ
「MY介護の広場」入居相談室
TEL :0120-175-155
メール:mykaigo@paseli.co.jp

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在宅介護で知識とスキルを身につけるには?

「介護職員初任者研修」受講もおすすめ!

家族の介護をするといっても、何が正しいのかはなかなか分からないもの。要介護者を介助していくには、介護職員初任者研修の修了で知識・スキルを身につけることをおすすめします。

介護職として実際に働く方も受講する「介護職員初任者研修」で、実際の介護の正しい知識を学ぶことができます。
また、介護職員初任者研修を実際に受講したスタッフの声も紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

働きながらでも介護の資格(介護職員初任者研修)は取れる?実際に修了してわかったこと(学びと資格の情報サイト「BrushUP学び」)

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