高齢者だけじゃない!【ロコモティブシンドローム】とは?
- 介護に関するお役立ち情報
- 2019/02/21
最近、耳にすることが多い【ロコモ】という言葉。
具体的にどのような状態を指すのか、ご存知でしょうか?
高齢者に多いとされる【ロコモ】ですが、
早い人では「40歳代」から兆候が見られることもあります。
今回は、気になる【ロコモ】について
兆候のチェック項目や、予防・改善方法などをお伝えいたします。
【ロコモティブシンドローム】とは?
年齢を重ねるにつれ、私たちの身体には老化現象が生じてきます。
特に、骨・関節・筋肉などの「運動器」(ロコモティブオルガン)に衰えが見られます。
これら「運動器」の衰えが原因となり、
日常生活の自立度が下がった状態を、【ロコモティブシンドローム】と呼びます。
【ロコモ】は、寝たきり・要支援・要介護になる大きな要因の一つとされます。
厚生労働省の平成25年国民生活基礎調査によれば、
要介護状態となる方の内、およそ4人に1人が「関節の痛み」「転倒による骨折」などを訴えており、
「運動器」の障害が原因であることがわかります。
健康寿命を延ばし生き生きとした生活を送るためには、「運動器」の健康維持が必要です。
すなわち、【ロコモ】の予防・早期発見・治療が大切になってきます。
【ロコモ】は、高齢者だけの問題ではない
高齢者の問題と言われる【ロコモ】ですが
実は、40歳代からその兆候が表れ始めるケースも多くあります。
40歳代になると、筋力が低下することで、歩く速度が遅くなったり、
バランスがとりづらくなることが増えていきます。
日本整形外科学会では、【ロコモ】を確かめる方法として、7つのチェック項目を挙げています。
7つの【ロコモ】チェック項目
(1)片脚立ちで、靴下がはけない
(2)家のなかでつまずいたり、滑ったりする
(3)階段を上るのに、手すりが必要である
(4)横断歩道を、青信号で渡りきれない
(5)15分ぐらい続けて歩けない
(6)2kg程度の買い物(1リットル牛乳2個程度)をして、持ち帰るのが困難
(7)布団の上げ下げ、掃除機の使用など、家のやや重い仕事が困難
※ロコモパンフレット2015年度版より
上記に一つでも当てはまれば、【ロコモ】の可能性があります。
整形外科を受診して診断を受けるとともに、【ロコモ】の予防・改善に取り組みましょう!
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予防・改善をするには?
【ロコモ】の予防・改善には、運動の習慣と食生活の見直しが役立ちます。
「実際に行うべきこと」「これから意識すべきこと」について、一緒に見ていきましょう。
適切な運動を「習慣化」してみよう!
「運動器」の働きを維持するには、適度な運動で筋肉を鍛えることが大切です。
できる範囲のトレーニングを継続して行い、日常生活に運動の習慣を取り入れましょう!
(例)
●柔軟性を高めるストレッチ
●スクワット・片脚立ち など
ただし、どの程度の運動ができるかは、体力や身体状況により異なるため、無理のない範囲で行いましょう。
「栄養バランス」を意識してみよう!
筋肉や骨を丈夫にすることを意識し、食生活を改善することも大切です。
(例)
●筋肉をつくるための「タンパク質」
●「タンパク質」の分解・合成を行うための「ビタミンB6」
●骨を丈夫にするための、「カルシウム、マグネシウム、ビタミンD」 など
これらの栄養素を、食事からバランス良く摂るように心がけていきましょう。
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