【介護老人保健施設】（老健）とは？

• 老人ホーム・介護施設の種類
• 2019/02/27

【介護老人保健施設】（老健）は、介護が必要な高齢者の
「自立支援」を第一目的とする施設です。

「リハビリ・栄養管理・食事・入浴」など、
入居者ひとりひとりの状態や目標に合わせてサービスが受けられます。

入院の必要がない「要介護1以上・65歳以上」の方は入居可能です。
しかし、入所期間が決まっており、終身でのご利用はできません。

今回は、【介護老人保健施設】がどういったモノであるか、ご紹介いたします。

介護老人保健施設（老健）の概要

介護が必要な高齢者の【自立支援】のために、「リハビリ・栄養管理・食事・入浴」など
入居者一人ひとりの状態に合わせたケアサービスを提供する施設です。

医師をはじめとする専門スタッフによって、夜間でも安心できる体制が整えられています。
入院の必要がなく、リハビリテーションを必要とする「要介護度１〜５の方」が利用可能です。

あくまでも【在宅復帰】を第一目標としており、入所期間が設けられています。
3ヶ月毎に「退所・入所継続」の判定が行われ、検討会議で退所可能となった際は、退所を余儀なくされます。


しかし、現状は【特別養護老人ホーム】の待機所として利用されている方が多くいらっしゃいます。

入所条件について

要介護1以上、65歳以上の高齢者

その他にも、いくつか条件があるので見てみましょう。

●病状が安定している
●入院治療の必要がない
●「特定疾病」に認定された方（40～64歳）　　など

※各老健によって受け入れ態勢が異なるため、詳細は必ず確認しましょう！

入居申請の流れ

（1）施設へお申し込み
（2）施設担当者との面談
（3）「入居審査」
（4）老健への入居開始

※「入居審査」・・・主治医の意見書・診断書を通して、本人の健康状態・介護度などを確認します。

施設・設備について

老健には、いくつか居室のタイプがあります。
各居室タイプによって、居住費・サービス費も異なるので注意しましょう。

（1）個室がない「多床室」
（2）ユニット（＝10人程度の生活単位）が設定されていない「従来型個室」
（3）10人を1ユニットとする、「ユニットタイプ」


「ユニットタイプ」では、食堂・浴室・リビングルームなどは「ユニットごとの設置」となっています。
そのため、居室内に「トイレ・キッチン」はありません。予めご注意ください。

共同設備について

●居室
●浴室
●トイレ
●食堂
●共同リビング
●機能訓練室
●医務室・診療室　　など


【特別養護老人ホーム】とは違い、機能訓練室・診察室には常勤の医師がおり、
利用者の状態把握・リハビリなどの対応もスムーズで安心です。

その他、「理学療法士・作業療法士」も常勤しており、医療・リハビリ体制も充実しています。

日常生活について

老健での生活は在宅復帰が第一であり、「食事・入浴・排泄」などの日常生活のサポートや、
「療養ケア・リハビリ」などの機能訓練を通して、自宅での生活に戻れるような内容となっています。

老健への入居を検討する際は、入所期間が決められているために
「終身利用ができない」ことをあらかじめ理解しておくようにしましょう！

老健に入所した時点で退所後のことを念頭に置き、退所後の施設を選び始めると良いかもしれません。

入所するためにかかる費用

初期費用：必要ありません

月額費用：約8万～13万円程度

居室設備・世帯収入・課税状況によって違いはありますが、月額利用料は「約8万〜13万円程度」です。
【特別養護老人ホーム】よりも、やや高めとなっております。

月額費用には、「家賃・食費・光熱費・その他雑費」などが必要となります。
尚、食費については「療養食」などが必要な場合、別途費用が発生するケースもございます。

居室タイプなども確認しながら、比較検討してみてください。

最後に

今回は、【介護老人保健施設】について記載いたしました。

前述の通り、老健は終身での利用が難しいため、「退所後の施設探し」は必須項目となります。
また、3ヶ月ごとに判定会議が行われるため、入居するまでの時間にも制約がかかります。

ご家族様がインターネットなどで探すのはもちろん、
「MY介護の広場　老人ホームを探す」でも無料で施設探しのお手伝いをさせていただいております。

老健からの退所時期がおおよそ決まっているため、
希望エリア・希望金額はもちろん、「最新の空室情報」についてもお届けいたします。

これから施設探しをされる方は、是非お気軽にご相談くださいね。

※より詳しい情報をご希望の方は、「MY介護の広場　老人ホームを探す」入居相談室までお気軽にご相談ください。