リハビリが必要なのは、どんなとき?
脳梗塞や脳卒中、転倒による骨折、加齢による足腰の弱体化など、さまざまなケースが考えられます。
どの症状にも言えるのは【それまで出来たことが、突然出来なくなってしまった】という点。
その際に「リハビリ」を定期的に実施することで、症状の改善を図り、スムーズな日常生活が送れる状態を目指します。
老人ホームを探す際、「リハビリ」という単語を聞くことはありませんか?言葉の意味は分かるけど、実際に何をするのかは知らないという方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで、今回は老人ホームで行われる「リハビリ」についてまとめました。
リハビリの内容や入居者インタビューも掲載中!
是非、施設探しの参考にしてください。
脳梗塞や脳卒中、転倒による骨折、加齢による足腰の弱体化など、さまざまなケースが考えられます。
どの症状にも言えるのは【それまで出来たことが、突然出来なくなってしまった】という点。
その際に「リハビリ」を定期的に実施することで、症状の改善を図り、スムーズな日常生活が送れる状態を目指します。
リハビリを特徴としている老人ホームには、リハビリ専任のスタッフ※(※総称で「機能訓練指導員」と呼ばれ、看護師や理学療法士などが、その役割を担います。)が在籍していることが多いです。
ここでは老人ホームに在籍しているリハビリスタッフの違いや役割、どういった症状の時にどのような対応をするのかをまとめました。
【運動機能の維持・改善】を担当します。
起き上がり・立ちあがり・歩行など、日常生活内の基本動作ができるよう、身体の機能回復をサポートいたします。
【日常生活の動作・心のケア】を担当します。
入浴・着替え・食事など、日常生活の動作がスムーズにできるよう、レクや創作活動を通じサポートいたします。
【言語障害・聴覚障害・嚥下障害】を担当します。
話す・聞く・食べるなど、日常生活や対人コミュニケーションがしやすくなるよう、サポートいたします。
【身体症状の改善・痛みの緩和】を担当します。
骨折・捻挫・打撲など、痛みを伴う症状に対して「施術」を行うことで、症状の改善・緩和を目指します。
【身体症状の改善・痛みの緩和】を担当します。
肩こり・腰痛など、痛みを伴う症状に対して「あん摩・マッサージ・指圧」を行い、サポートいたします。
老人ホームでは、さまざまなリハビリが導入されています。
スタッフと二人で行うリハビリもあれば、たくさんの方と一緒に楽しみながら行うリハビリもあります。
大切なのは【意欲を持って長期的に行うこと】です。
ここでは、どんな「内容・目的」のリハビリがあるかについてまとめました。
症状に併せて、【専任スタッフと一緒に】行います。 動作訓練を通じて、「運動機能の維持・改善」に努めます。
※1回=約20分、週に1~3回ほど実施。
主に【集団体操・レクリエーション】などを行います。
運動効果はもちろん、他者との関わりをもつことで、「孤独感の軽減・本人の意欲向上」にも繋がります。
ホーム内での【普段の生活】をリハビリとします。
食堂まで歩く・着替えなど、スタッフのサポートを受けながら、「自分でできることを増やして」いきます。
上記の中でも、特に重視されているのが「個別リハビリ」です。
理学療法士が担当することが多く、入居者の身体状況に合わせてリハビリを行い【運動機能の維持・改善】を目指します。
実施されるリハビリの内容は身体状況によって異なります。
ご自身やご家族とも相談しながら、その方に合ったケアプラン(リハビリ計画)を立案し、それに基づいて実施されます。
ここでは、症例にあわせたリハビリ内容をいくつかご紹介いたします。
<歩行障害の場合>
平行棒を利用する「立ち上がり訓練」、歩行器を利用する「歩行訓練」が主流となります。また、バランス維持の為に筋力トレーニングも実施します。
<老人性円背の場合>
正しい姿勢を維持する為、各トレーニングを実施します。体幹の強化、股関節の柔軟性の強化、脊柱の可動域の拡大が目標。
●ベッドに座る「座位訓練」
●立った時の姿勢を維持する「立位訓練」
●麻痺側の足で立つ「片足訓練」
●立った状態で、麻痺側の足を踏み出す「ステップ訓練」
●踏み台に足を交互に乗せる「昇降訓練」 など
※状況に併せて実施し、回復を目指します。
※上半身麻痺の場合も、可動域を広げる訓練を実施します。
<嚥下障害の場合>
食事前の準備体操、開口トレーニング、飲み込み動作を鍛える「アイスマッサージ」などを実施します。
<言語障害の場合>
正しい発音を促す「発声訓練」、絵やカードを利用した「読解訓練」、プリントを利用した「書字訓練」、舌や頬の筋力トレーニングなど、一人ひとりの症状に併せて実施します。
ここまでは「老人ホームで行われているリハビリの概要」について紹介しました。
リハビリには多くの種類があり、一人ひとりの症状にあわせた内容で実施されます。
そしてここからは、実際にリハビリに力を入れている老人ホームを紹介!各ホームで行われているリハビリの取り組みや入居者のインタビューなどを紹介します。
アズハイム練馬ガーデンは、最寄り駅から徒歩4分というアクセスのよい立地にありながら、緑あふれる施設です。
この施設の特徴は、日常生活にもリハビリを取り入れ、日々無理なくリハビリを続けていけることと、専門スタッフによる個別リハビリ。現状の維持だけでなく、介護からの卒業をめざす、リハビリ充実の施設をご紹介します。
ご入居者の睡眠の状況や食事量、水分摂取量など、体調を確認できるシステム「EGAO link」を導入。また開放感のある屋上にもリハビリのための設備を用意し、砂利道や坂道、段差などを再現。
小川 太一さん
シニアホーム運営部 運営統括グループ 機能訓練リーダー。
取得資格:理学療法士
佐藤 和子(さとう・かつこ) さん
85歳
元々のお住まい:宮城県仙台市
2019年1月31日入居
ツクイ・サンシャイン成城は、ご入居者様が「ずっと元気に暮らす」ための機能訓練を、「無理せず・楽しく」行うことを重視しているホーム。楽しめる工夫をこらした機能訓練だけでなく、日常生活やアクティビティを機能訓練につなげることで、自然に健康な生活を続けていくための力を保てる、独自のリハビリについてご紹介します。
「生活のための機能訓練」に重点をおき、ご入居者一人ひとりの状態や目標にあわせたプログラムを用意。介護スタッフや機能訓練指導員などがチームを組み、身体面・認知面の両方向からアプローチしています。
中山 郁子さん
機能訓練指導員 副主任。
取得資格:作業療法士
阿部 ケサ子(アベ・ケサコ) さん
92歳
元々のお住まい:福島県
2016年3月入居
フローレンスケア溝の口の特徴は、「生活のためのリハビリ」「一人ひとりの希望にあったリハビリ」を大切にしていること。
身体機能を高めることが目的ではなく、一人ひとりがしたいことを実現するためのプログラムを行っています。また、看護師が24時間常駐しているなど、医療ケアが必要な方も安心して生活する体制を整えています。
集団や一対一、ご入居者同士で行うなど、多彩なリハビリを実施。施設独自の集団リハビリ「はっぴーoneデイ」では、会話や脳トレゲーム、体操など、さまざまなプログラムを行っています。
櫻田 健さん
機能訓練指導員
取得資格:理学療法士
S 様
89歳
2015年1月入居