「夫婦で高級老人ホームに入れたら安心感がある」
「最後まで夫婦で一緒に生活したい」
このように考えているご夫婦は多いことでしょう。
高級老人ホームの中には、夫婦入居が可能な居室を構えている施設があり、いつまでも一緒に過ごしたいというご夫婦の希望を叶えることができます。
この記事では、ご夫婦で入居できる高級老人ホームの特徴と、入居にあたっての注意点について詳しく解説しています。
夫婦入居におすすめの高級老人ホームの紹介もおこなっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
夫婦で入れる高級老人ホームの特徴
広々とした居室がある
有料老人ホームに規定される面積よりも広い居室
夫婦で入居できる高級老人ホームの最大の特徴は、2人で入居しても十分な広さのある居室が備えられていることです。
なお、有料老人ホームは、居室面積が以下のように定められています。
介護付き有料老人ホーム | 個室における 1人あたりの床面積が 13㎡(約8畳)以上 |
住宅型有料老人ホーム | 個室における 1人あたりの床面積が 13㎡(約8畳)以上 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 1居室あたりの床面積が 25㎡(約15.5畳)以上 ※リビング・キッチン・ 浴室等が共用の場合は 18㎡(約11.5畳)以上 |
高級老人ホームの夫婦用居室は、40㎡(約24畳)以上の広さがあるケースも多く、施設によっては面積が100㎡を超える居室を備えています。
出典:厚生労働省/社会福祉住居施設の設備基準-居室面積基準等-
夫婦入居できる居室の例
ここで、実際の高級老人ホームの居室を例に挙げてみましょう。
2024年秋開業予定のパークウェルステイト幕張ベイパーク(千葉県千葉市)は、約42㎡~71㎡の一般居室を設けています。
夫婦向けの居室は50㎡以上の広さがあり、キッチン・トイレ・浴室・洗面室を完備。豊富な収納スペースもあるため、居室内でゆったりした生活を送ることができます。
また、2LDKの間取りの居室では、ご夫婦それぞれの部屋を持つことが可能となっているのも特徴でしょう。
夫婦で楽しめる共有スペースの種類が豊富
食事・フィットネス・カラオケ・映画などが楽しめる
高級老人ホームは、夫婦がゆったり過ごせる居室のみならず、夫婦で楽しめる共有スペースの種類が豊富です。
- 眺望のよいレストランで夫婦揃ってのランチ・ディナー
- 夫婦で健康を維持するためにフィットネスルームやプールで汗を流す
- 夫婦で楽しくカラオケ
- 話題の映画をシアタールームで夫婦一緒に鑑賞
以上のような日々の過ごし方ができることも、高級老人ホームならではといえるでしょう。
夫婦で参加できるイベントやレクリエーションが豊富
夫婦で共通の趣味がある場合は一緒にサークル活動もできる
高級老人ホームは、イベントやレクリエーションが豊富に開催されていることも特徴です。
ご夫婦で参加して楽しんでいる入居者も多くいらっしゃいます。
また、夫婦で共通の趣味があるという場合は、一緒に活動ができるサークルのある施設への入居を検討してみるのもよいでしょう。
なかには、音楽、絵画、陶芸、ダンス、ヨガなど、20種以上のサークルやクラブを展開している施設もあります。
きっとご夫婦で楽しめるサークルが見つかることでしょう。
夫婦で高級老人ホームに入居する際の注意点
夫婦で入れる居室は数が少ない
夫婦で高級老人ホームに入居を検討する際には、注意したい点がいくつかあります。
まず、夫婦で入れる居室は数が少ないということが挙げられるでしょう。
高級老人ホームであっても、単身向けの居室数のほうが多いことを念頭に置いておく必要があります。
ポイント① 数件の施設をピックアップして検討する
高級老人ホームにおいて、単身向けの居室は空いているのに、夫婦入居が可能な居室は満室というケースはよく見られます。
満室で諦めるということを繰り返さないためにも、先に希望条件に近い施設を数件ピックアップし、まずは空室状況を確認しましょう。
ポイント② 気に入った施設に空室があったら早めの入居決断を
気になる施設に空室があった場合は、見学をおこないましょう。
自立で入居される方が多い高級老人ホームは、長期入居を前提とする方が多い傾向にあり、居室が一度埋まってしまうとなかなか空きが出ないこともあります。
また、夫婦向けの居室が複数空いていた場合でも、人気の間取りの部屋や、角部屋、日当たりのよい部屋は先に埋まってしまいます。
以上からおわかりいただけるように、見学で施設を気に入った場合は、早めの入居を決断することも大切です。
夫婦で入居条件をクリアする必要がある
有料老人ホームの夫婦向け居室に入居する場合、ご夫婦それぞれが入居条件をクリアする必要があります。
高級老人ホームの主な入居条件
高級老人ホームの主な入居条件は以下となります。
- 年齢(高級老人ホームは「60歳以上」または「65歳以上」を条件とするケースが多い)
- 介護度(高級老人ホームは「自立」を条件とするケースが多い)
- 医療を必要とする場合、施設で受け入れが可能な内容か
- 入居費用の支払い能力
- 保証人(身元保証人・身元引受人)を立てられる
以上のうち、「年齢」「介護度」「医療受け入れ」については、夫婦双方が条件を満たしていなければ入居が難しいといえるでしょう。
入居条件の細かい規定は施設により異なりますので、必ず事前に確認しておくことが重要です。
介護度によっては夫婦別室になる場合も
高級老人ホームは、手厚い介護が受けられるというメリットがありますが、自立の方の居室フロアと介護が必要な方の居室フロアが分かれている施設が多いという特徴があります。
そのため、夫婦の介護度に乖離があると、同室への入居が難しく、同じ施設内であっても夫婦別室を打診される可能性が高くなります。
しかし、介護度に差があっても夫婦同室入居ができる施設はゼロというわけではありません。
夫婦で介護度が違うがどうしても一緒に入居したいというご希望がある場合は、ぜひ一度『MY介護の広場・入居相談室』までご相談ください。
自宅と比較すると居室に狭さを感じる
必ず施設を見学し、居室を内覧する
高級老人ホームといえども、部屋数が多い広い戸建の自宅等にお住まいの方は、施設の居室に狭さを感じてしまうかもしれません。
有名芸能人である加山雄三さん・松本めぐみさんご夫妻が、高級老人ホームに転居したという話題を知る方も多いことでしょう。
加山さんは大邸宅を手放す際、家財道具や趣味用品の多くを処分されたことをテレビ番組で告白されていました。
自宅と施設とのギャップを大きく感じないためにも、必ず居室を内覧し、部屋の広さの確認と持ち込める家具などについて確認しておくことが推奨されます。
参考:2021年9月20日放送 テレビ朝日『徹子の部屋』
夫婦入居検討時に確認したい内容
介護度が上がった時の対応について
高級老人ホームへの夫婦入居を検討する際に、特に確認しておきたい内容は2つあります。
1つめは、介護度が上がった場合の施設の対応です。
- 自立型の居室で暮らせる身体状況の詳細
- どれくらいの介護度で介護型居室に移行するのか
- 介護度が上がると、別の施設への転居も考えなくてはならないのか
- どのようなケアを受けられるのか
介護型居室への移行や介護体制は施設によって異なります。
いざ介護が必要になった時に困らないためにも、施設の介護システムをしっかり確認しておきましょう。
夫婦別室になった場合の費用について
夫婦別室での入居を検討する場合は、入居費用についても確認するようにしましょう。
別室の場合、家賃相当額の費用が個々にかかるため、夫婦2人部屋よりも費用が高くなる可能性があります。
入居費用の例
以下の表は、実際の高級老人ホームの入居費用例です。
単身入居 (約24㎡タイプ) | 夫婦入居 (約44㎡タイプ) | |
入居一時金 (家賃相当額) | 3,450万円 ※夫婦別室の場合 2部屋で6,900万円 | 6,330万円 |
月額費用 (食費+管理費) | 316,910円 ※夫婦別室の場合 2部屋で633,820円 | 631,620円 |
以上のように夫婦で入居する場合でも、別室か同室かによって費用が異なってきます。
終身入居した場合にかかる費用等を鑑み、検討する必要があるでしょう。
夫婦で入居できるおすすめの高級老人ホーム
夫婦で入れる高級老人ホームの中から、MY介護の広場・入居相談室がおすすめする施設を以下に紹介します。
夫婦入居可能な居室の広さや施設の特徴についてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
パークウェルステイト鴨川(千葉県・鴨川市)
リゾートタイプの高級老人ホームであるパークウェルステイト鴨川。
太平洋を一望しながら優雅にシニアライフを楽しみたいというご夫婦におすすめの施設です。
居室はマウンテンビューとオーシャンビューが楽しめるタイプに分かれ、快適な暮らしを支える機能が整っていることが特徴です。
居室面積 | 40.07㎡~113.73㎡(一般居室) |
間取り例 | ・1LDK+ウォークインクローゼット ・1LDK+ウォークインクローゼット+納戸 ・2LDK+ウォークインクローゼット+ シューズインクローゼット+納戸 |
設備 | ・IHクッキングヒーター ・収納付き三面鏡 ・浴室換気乾燥機 ・生活リズムセンサー ・電気式床暖房 ・防犯センサー(玄関扉) など |
その他 | ・来訪者が宿泊できるゲストルームあり ・ペット飼育可の居室フロアあり ・介護型居室あり |
パークウェルステイト幕張ベイパーク(千葉県・千葉市)
2024年秋開業予定のパークウェルステイト幕張ベイパークは、首都圏最大級の高級老人ホームです。
住宅地と商業地が一体で開発されている幕張ベイパークは、幕張新都心エリアの一角に位置し、東京都心までのアクセスも良好。
近隣に三井アウトレットパーク幕張、幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアムがあり、ショッピング・グルメ・イベント・スポーツ観戦といったさまざまなアクティビティが楽しめます。
居室面積 | 42.40㎡~71.28㎡(一般居室) |
間取り例 | ・1LDK ・2LDK ・2LDK+シューズインクローゼット+ 納戸 |
設備 | ・IHクッキングヒーター ・トランクルーム ・生活リズムセンサー ・緊急呼び出しボタン ・床暖房 ・入居者専用タブレット端末 など |
その他 | ・混雑感知システム ・クリニック併設(24時間看護師常駐) ・介護型居室あり |
コンフォートガーデンあざみ野(神奈川県・横浜市)
コンフォートガーデンあざみ野は、セキュリティ・警備で有名なセコムグループの高級老人ホームです。
セコムならではのセキュリティシステムが配置され、安全かつ安心な日常生活が送れるでしょう。
また、居室は全戸南向きで、陽が注ぐ明るい居住空間という特徴があります。
また、居住者が快適に過ごすためのハイクオリティな各種サービスが充実。
豊富なアクティビティも展開されており、ご夫婦で新たな趣味を見つけられるでしょう。
居室面積 | 56㎡台~100㎡台(一般居室) |
間取り例 | 1LDK+納戸 |
設備 | ・玄関前アルコーブ ・トイレ内手洗いカウンター ・居室タイプによりトイレ2ヶ所設置 ・収納 など |
その他 | ・クリニック併設 ・介護型居室あり |
ロングライフ京都嵐山(京都府・京都市)
ロングライフ京都嵐山は、和モダンあふれる建物や庭園が堪能でき、老舗旅館を感じさせる高級老人ホームです。
施設には和庭園の見える大浴場もあり、まるでご夫婦で温泉旅行に訪れたかのような気分を味わいながら生活できるでしょう。
共用空間はゆったりとしたスペースが取られ、入居者が好きな時間、好きな場所で思い思いに過ごせる配慮がなされています。
居室面積 | 30.43㎡~87.47㎡(一般居室) |
間取り例 | ・1R ・1K ・1LDK |
設備 | ・居室タイプにより対面キッチン ・クローゼット ・ナースコール設置 |
その他 | ・系列施設への住み替え保証 ・直営リゾートホテル利用保証 ・介護型居室あり |
エレガリオ神戸(兵庫県・神戸市)
神戸の都心部に位置する、都市型高級老人ホームのエレガリオ神戸。JRや私鉄など4路線の駅が徒歩圏内にある利便性の良さは、神戸市内の施設において随一と言ってもよいでしょう。
近隣には神戸元町商店街、大丸神戸店、umie、ハーバーランドがあり、気軽にショッピングが楽しめるほか、ベイエリアをゆっくり散策できる環境が広がっています。
最上階のスカイラウンジからは神戸の街並みが一望でき、神戸で過ごしたいご夫婦にぴったりの高級老人ホームといえるでしょう。
居室面積 | 45.4㎡~118㎡(一般居室) |
間取り例 | ・1DK ・1LDK+納戸 ・2LDK+ウォークインクローゼット |
設備 | ・IHクッキングヒーター ・防音サッシ合わせガラス ・緊急通報コール設置 ・テレビモニター付インターホン ・生活リズムセンサー など |
その他 | ・クリニック併設 ・天然温泉大浴場あり ・介護型居室あり |
高級老人ホームの夫婦入居が推奨される理由
老々介護が回避できて家族も安心する
高級老人ホームには、ご夫婦で入居されるケースが多く見られます。
理由としてはまず、老々介護の回避というのが挙げられるでしょう。
核家族化が進んでいる日本は、子どもが独立し、自宅には高齢の両親のみが住んでいるということが珍しくありません。
夫婦ともに生涯足腰が強く元気であれば問題ありませんが、年を重ねるごとに、疲れやすく外出しなくなった、階段で転倒した等の状態は少なからず出てくるでしょう。
病気で伏せがちになったり、ケガをして歩けなくなったりした場合は、老々介護が必要な事態にもなりかねません。
高齢の親がそのような状況に陥るのは、離れて暮らす家族も本望ではないでしょう。
元気なうちに夫婦揃って高級老人ホームに入居することは、苦労せず楽しく老後を送れる保証のようなものですから、入居者当人だけでなく、家族も安心することができます。
夫婦以外のコミュニティが広がる
厚生労働省が実施した2022(令和4)年 国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、夫婦のみの世帯は882万1千世帯(65歳以上の者のいる世帯の32.1%)で、最も多いという結果が報告されています。
また、単身・夫婦のみで暮らす高齢者は、家族や地域とのつながりが希薄となり、地域で孤立しやすいという傾向があります。将来の生活や介護に不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。
高齢のご夫婦が高級老人ホームに入居するメリットの1つに、外部とのつながりを持ち、コミュニティが広がるということがあります。
高級老人ホームには、似たような境遇の入居者が多数おり、気の合う入居者と楽しくレクリエーションやイベントに参加することができるでしょう。
施設スタッフの見守り、声がけによって安心して暮らせるのは、精神衛生上にも良い環境といえます。
出典:厚生労働省/2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況
夫婦で入居できる高級老人ホームを探しませんか?
MY介護の広場・老人ホーム入居相談員がお部屋探しをサポートします
ここまで、高級老人ホームに夫婦で入居を検討する際に押さえるべきポイントや注意点を解説してきました。
ご夫婦が不便を強いられることなく、一緒にゆったり過ごすためには、居室選びが最大のポイントといえるでしょう。
しかし、夫婦向けの居室は数が少なく、その他の希望条件も当てはめていくと、自力で探すのはかなり労力のいる作業となります。
MY介護の広場・入居相談室では、全国の高級老人ホームに精通した入居相談員がご相談に応じております。
ご夫婦お二人のご希望・条件をお伺いし、最適な高級老人ホームをピックアップ。見学の調整や送迎(※)のサービスも実施中です。
- そもそもどのような施設があるのかよくわからない
- 希望するエリアには高級老人ホームはあるのか
- 施設を複数見学したいが車の手配が難しい
以上のような方は、ぜひ『MY介護の広場・老人ホーム入居相談室』までお問い合わせください。
(※)高級老人ホーム見学送迎対応エリア:一都三県、関西エリア