2022年9月にオープンしたホスピタルメント甲東園(兵庫県西宮市)は、看護師や介護士が365日24時間常駐しており、大きな安心感に包まれて生活することができます。
また、グループ全体で「月に一度あなたの願いを叶えます」というコンセプトを掲げ、入居者それぞれの要望をできるだけ実現しようという試みをおこなっているのも魅力の1つです。 今回は、今年3月に着任したばかりながら、マネジメント業務はもちろん、入居者とのコミュニケーションや時には送迎まで担う西村志郎副支配人と、土塚紀光子入居相談員に、ホスピタルメント甲東園ならではのコンセプトやサービス、施設運営にかける思いなどを伺いました。
要望に最大限応えることで入居者の日々の楽しみを生み出す
レクリエーションに関する要望の実現が大好評
施設では、さまざまなサービスを提供されていると思いますが、入居者様から特に好評なものはありますか?
ホスピタルメントには「月に一度あなたの願いを叶えます」というサービスがあります。皆様のご要望を伺って少人数でお出かけなど、「行きたい・観たい・食べたい」の願いを叶えて差し上げるレクリエーションで、大変ご好評をいただいております。 先日も入居者様にヒアリングしたところ、「しゃぶしゃぶに行きたい」という方がいらしたので、しゃぶしゃぶ料理の専門店に4名様とお出かけしました。
「願いを叶えます」のレクリエーション以外にも、月1回程度の定期的な外出レクリエーションをおこなっていてお花を見に行ったり、皆さんでお出かけしたりすると、やはり喜ばれますし、入居者様同士の交流が深まりますね。
仲良く外出から戻られて、施設内のカフェスペースでお茶をして、流れでそのまま食事に行かれます(笑)。
人気のグルメフェアではシャトーブリアンを満喫
日常の食事やレクリエーションとしての外食以外にも、特別なお食事があるそうですね。
はい、今年5月から月1回の「逸品グルメフェア」を始めました。 ちょうど今日も車で20分程のところにある系列施設(ホスピタルメント芦屋)へお連れして、シャトーブリアンを召し上がっていただきました。
毎月のグルメフェアではバイヤー経験のある料理人が、独自のルートで希少価値のある高級食材を使って、品質やメニューにこだわってお楽しみ頂いております。
今回のお肉も皆さんにとても喜んでいただき、帰りの車内では「おいしかったわ~」と会話も弾み、大変ご好評でした。
毎日のお食事でも、できるだけご要望を伺って、叶えられたらと思っています。 施設での生活は、食事が楽しみになる方が多いので、これからも皆さんの食べる楽しみに応えていきたいですね。
医療スタッフ常駐の安心感と自由な環境が選ばれる理由
入居者はさまざまなバックグラウンドを持ち、年齢を感じさせない
どのような入居者様が多いのでしょうか?
年齢層は80代後半~90代の方が多いです。ホテルライクな雰囲気なので、男性の入居者様からも好評をいただいている施設です。
経営者や会社役員の方、教員の方、海外に住まれていた方や、西宮・宝塚にもともとお住まいだった方など、さまざまな方が入居されています。 スマートフォンやパソコンを使いこなしている方もいらっしゃるんですよ。
入居の決め手は医療・リハビリ体制の安心感
お元気な方から介護度が高い方までいらっしゃいますが、実際に入居されてからお元気になられた方もいらっしゃいます。
入居者様同士でロビーのラウンジに集まって、よく談笑されていますね。
どのような点が入居の決め手になっていると思われますか?
そうですね、24ナース(看護師・介護士が365日24時間常駐である)という安心感、あと、リハビリを取り入れていきたいという方が入居されています。
入居される方は、ご家族が入居者様を終生安心して過ごしてほしい、もし入院したとしても安心して戻ることができる場所を…というお気持ちで選んでいただいていると感じます。 また、今できることを楽しみたいという方も、個別性のあるサービスや自由度に共感いただいています。
食事体験をして決めてくださる方も結構いらっしゃいますね。やはりお食事にこだわりをお持ちの方も多いです。
入居者様の外出外泊は自由ですので、これまでご自宅にいらした時とできるだけ変わらずにお過ごしいただきたいと思っています。
丁寧ながらも家族のように親しみを込めた対応を
堅苦しくないざっくばらんなコミュニケーション
入居者様に対して、介護スタッフの方が心がけていらっしゃることはありますか?
基本的にはどんな時でも、丁寧に接するように心がけています。
そして、入居者様はお客様ではありますが、やはり家族のように接することですね。フレンドリーに、という意味ではなく、家族のように親しみを込めるという意味です。
ちょっとコーヒーを入れて差し上げるとか、一緒にバーでお話をするとか、皆さんが定期的に通ってこられるスペースで、ざっくばらんに「今日はこうだったんですね」みたいなコミュニケーションがとれたらと思っています。
お声がけしやすいように、フロントにも、事務や受付のスタッフが1名立っております。
研修・管理・清掃を徹底、より住みやすい生活環境を提供
見えない場所のケアが居心地の良さを構築
スタッフへの教育や研修面で、力を入れていることはありますか?
24ナースですので、必要な時には、看護師さんから医療関係のレクチャーを受けています。
それから清掃については、桜十字(施設運営会社)では、バックヤードまで含めてかなり厳密におこなっています。 物品の整理整頓はもちろん、衛生面でも、汚物の処理や、臭い対策などのあらゆるルールがあります。
清掃専門のスタッフがおりますし、普段はドライバー業務のスタッフでも空いている時間には清掃をおこなうなど、徹底的な管理と清掃を実施しています。
スタッフのやりがいは入居者の喜ぶ顔
現場のスタッフの声が職員全体に共有されている
見えない場所のケアも徹底されているからこその安全性と美観なんですね。それと眺望も相まって、居心地のよさが作られているのだと思います。スタッフさんは、どのようなところにやりがいを感じられていますか?
先ほども申したように、家族のように接しておりますので、入居者様に喜んでいただけることが、一番のやりがいだと思います。私たちも実際そのように聞いています。
スタッフの声が副支配人に上がってくるようになっています。その中には要望もありますが、喜びや嬉しかったことなどもあります。 スタッフに向けたご要望は貼り出して、必ず回答を出すようにしています。
入居者様の体調や、身の回りの出来事などについて書かれることもあります。 そういった会話がスタッフからよく出てくるので、看護師さんも入居者様のことをよく気にかけてくださいますね。
スタッフさんと入居者様の会話のキャッチボールがしっかりあるからこその声ですね。
一緒に外出もしますし、西村自身も、普段から入居者様に「気軽になんでも言ってくださいね」と声をかけているので、スタッフに話しかけやすい雰囲気があるのではないかなと思います。
入居者の気持ちに寄り添った施設であり続けたい
そういう雰囲気作りはありがたいですよね。改めて、ホスピタルメント甲東園の魅力を教えてください。
入居者様お一人おひとりとしっかりヒアリングや会話をさせていただき、できるだけご要望にお応えしているというのは、大きな魅力だと思います。まだまだお元気な方が多いので、例えば「このお店の鰻が食べたい」というご要望があった場合、それをどうしたら実現できるかを考えます。
スタッフと相談して、バリアフリーの移動ルートやお店を探し、日程の調整に励んでいます。 今後もできる限り、入居者様のお気持ちに寄り添いたいと思っています。