ハイクラスの生活環境がある高級老人ホーム。具体的にはどのような設備・サービスがあるのでしょうか?
この記事では、高級老人ホームの特徴を余すことなく紹介していきます。気になる入居条件や入居のメリットについても紹介いたしますので、ぜひ施設選びの参考にしてください。
高級老人ホームとは?
充実したサービスと設備があり、入居費用が高額な老人ホームのこと
高級老人ホームとは、介護や食事等の充実したサービスと、豪華かつ利便性にすぐれた設備がある高齢者向けの施設をいいます。
その分、入居費用が高額であり、一般的な老人ホームとは一線を画した施設といえるでしょう。
高級老人ホームの特徴は?
高級ホテルのような外観と内装
高級老人ホームの特徴は実にさまざまなものがあります。
第一に挙げられるものは、高級ホテルのような外観と内装でしょう。
高級感あふれる建物の造りや品のある調度品が特徴的で、とても老人ホームとは思えない贅沢な空間であふれています。
ゆとりある居室と充実した設備
広々とした上質な居室
高級老人ホームは居室も広々としたゆとりある造りとなっており、キッチン・浴室など、一般住宅と変わらない設備が用意された居室も多くあります。
備え付けの家具や建具は重厚感があり、上質な部屋でゆったり過ごせる環境が整っています。
毎日を心ゆくまで楽しめる多種多様な共有スペース
居室以外の共有スペースも充実。
プレミア感たっぷりのエントランス、温泉付きの大浴場、プール、フィットネス、シアタールーム、カラオケ、娯楽室、カフェ・バー、図書室など、日々の生活を充実できるあらゆるスペースがあります。
ゲストルームやパーティールームがある施設では、家族や友人との面会をゆっくり楽しむことができるでしょう。
都市部の高級老人ホームは利便性がよい
都市部に立地する高級老人ホームは利便性がよいというのも特徴です。
単に駅チカというわけではなく、ターミナル駅や主要駅に近く、どこからでもアクセスしやすい立地の施設が多い傾向です。
入居後もショッピングといった外出が苦にならずに楽しめるでしょう。
家族も足を運びやすく、いつでも施設を訪問できる安心感があります。
リゾート型の高級老人ホームもある
高級老人ホームはリゾートタイプもあり、オーシャンビューの居室・レストランを備えた施設や、都会の喧騒から離れてゆっくり過ごせる別荘地の施設があります。
「第二の人生は環境を変えて過ごしたい」というニーズにも応えられるのが、高級老人ホームの特徴の1つでしょう。
健康面に配慮した多彩なメニューの食事
高級老人ホームが一般的な老人ホームと大きく異なる特徴としては、食事が挙げられます。
管理栄養士が栄養バランスを考え、調理はホテルや料亭での経験豊富な料理人が担当。
健康に配慮されながらも多彩なメニューの食事が提供されています。
旬の食材を使った四季折々の料理や、イベント時の特別メニューなど、飽きのこない食事内容が最大のポイントでしょう。
アルコールの提供がある施設もあり、高級感のあるレストランやダイニングでゆったり食事を摂ることを楽しみにしている入居者も多数いらっしゃいます。
安心できる介護・医療体制
高級老人ホームは介護・医療体制が充実していることも特徴の1つです。
介護スタッフや看護師が施設に常駐。一般的な老人ホームよりも人員配置が手厚く、医療機関とも連携し、24時間ケアできる体制を整えています。
万が一、介護が必要になっても安心してケアが受けられる環境は、終の棲家として相応しい場所であるといえるでしょう。
シニアライフ充実のイベント・レクリエーション
シニアライフが充実できる、さまざまなイベント・レクリエーションが開催されているのも高級老人ホームの特徴といえるでしょう。
例として以下のようなイベント・レクリエーションが開催されています。
- クラシックコンサート
- 出張ブティック
- スイーツイベント
- バスツアー
- 花火鑑賞会
- ドッグセラピー など
サークル活動も活発な施設が多く、書道やダンスなど、複数のサークルをかけ持つ入居者もいるほどです。
コンシェルジュによる細やかなサポート
高級老人ホームには、ホテルのようにフロントがあり、コンシェルジュが常駐しています。
コンシェルジュはホテルのフロントスタッフ同様、タクシーやクリーニングの手配、宅配物・荷物の預り、来客の取次ぎなどに対応し、細やかなサポートをおこなっています。
施設によっては、コンシェルジュがアクティビティのプランニングをしてくれる場合もあり、いつでも面倒ごとや困りごとを相談できる体制が取られているのが特徴です。
一般的な有料老人ホームとの違い
高級老人ホームのほうが全般のクオリティが高い
ここまで高級老人ホームの特徴を述べてきました。
高級老人ホームは、施設のハード面・ソフト面ともに、一般的な有料老人ホームよりもクオリティが高いことがおわかりいただけたでしょう。
以下に一般的な有料老人ホームとの違いを表にしてまとめています。
高級老人ホーム | 一般的な有料老人ホーム | |
---|---|---|
入居費用 | 入居一時金: 1,000〜3,000万円程度 月額利用料: 20〜50万円程度 | 入居一時金: 10〜30万円程度 月額利用料: 10〜30万円程度 |
立地 | ・リゾート地 ・複数の駅、路線にアクセスできる 利便性の良い場所 | ・市街地や郊外などさまざま ・車がないと不便な立地の場合もある |
建物 | ・高級感がある造り ・内装にまでこだわりがある | 施設によって異なる |
共用設備 | 温泉、フィットネス、リビング、 図書室、カラオケなど、 豊富な共用設備がある | 浴室、トイレ、食堂、売店など |
居室 | ・プライバシーが確保されている造り ・広々としており、キッチンや浴室、 トイレなどが設置されている | ・個室や大部屋などさまざま ・部屋にキッチンや浴室が ない場合もある |
食事 | ・健康に配慮された多彩なメニュー ・施設によっては 有名シェフ監修のメニューなどの イベントメニューがある | 栄養バランスが考慮されたメニュー |
イベント | 年中行事やサークル活動、 著名人を招いた講演会、 国内外への旅行など | 年中行事やサークル活動など |
サービス | 介護: スタッフが多いため、 きめ細やかな対応が期待できる 医療: 医療機関との連携や 看護師を配置している場合が多い | 介護: 入居者のニーズに伴い対応 医療: 医療機関との連携や看護師が 在籍している場合もある |
その他特徴 | 高級ホテルのような空間で生活できる | 必要な介護を受けられる |
高級老人ホームに入居するための条件は?
施設が提示する入居条件を満たしている
高級老人ホームは素敵な施設が多く、実際に見学をした方は、施設を気に入ってすぐに入居したいと思われる方もいらっしゃいます。
しかし、高級老人ホームは誰でも簡単に入居できるわけではありません。
各施設において入居の条件があり、そちらを満たす必要があります。
年齢
まずは、入居できる方の年齢です。
入居条件に、原則60歳以上または65歳以上という年齢制限を設けている施設がほとんどです。
最近の傾向としては、住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅が60歳以上、介護付き有料老人ホームが65歳以上で設定されていることが多いようです。
なお、施設の受け入れ体制により、特定疾病を持ち、要介護認定を受けている方については、60歳未満でも入居できる場合があります。
何歳から入居が可能なのか、事前に施設へ確認しておきましょう。
介護度(要介護・要支援区分)
入居条件の2つめは、介護度です。
介護度は、介護を必要としない「自立」、軽度の生活サポートが必要な「要支援」、生活全般サポートを必要とする「要介護」の区分があります。
高級老人ホームは、入居時に自立であることが条件となっているケースが多い傾向です。
例えば、介護付きの高級老人ホームであれば、自立型の居室と介護対応型の居室が分かれており、居室数の割合としては、自立型の居室が多いという特徴があります。
介護対応型の居室は、自立での入居後に介護が必要になった方を対象に用意されているため、入居時は自立が求められるという背景があるのです。
はじめから介護度が重たい状態で入居できる高級老人ホームは数が限られています。
気に入った施設で生涯過ごしたい場合は、自立しているうちに入居をするのが望ましいでしょう。
認知症・医療ケアの有無
施設により認知症や医療ケアの受け入れ体制が異なる
【医療受け入れ体制の例】
●:受け入れ可 ×:受け入れ不可 ▲:施設にご相談ください
入居条件の3つめは、認知症や医療ケアの状態です。
認知症や医療ケアの受け入れ体制は、高級老人ホームによって異なることが特徴です。
例えば、自立の状態でも、ペースメーカーを埋め込んでいる、透析が必要など医療ケアを要する持病がある場合は、受け入れ体制のある施設を選択する必要があります。
また、将来的に病気による介護が必要になった時、入居した施設でそのまま医療ケアを受けたいという場合も、医療ケアの受け入れ体制が充実している施設を選択するとよいでしょう。
入居費用を支払うことができる
支払い能力の審査があることも
入居費用の支払い能力も入居条件の1つとされることがあります。
高級老人ホームは一般的な老人ホームよりも入居費用が高額です。入居期間が長期に渡る方もいらっしゃるでしょう。
入居費用の支払いが滞ると、施設の運営に影響が出るため、退去を命じられてしまうことが考えられます。
施設の中には支払い能力の審査を挟むところもあり、終身、費用を払い続けられるか事前にプランニングしておくことが重要です。
保証人(身元保証人・身元引受人)がいる
経済的な保証や緊急時の連絡先として保証人が必要
高級老人ホームに限らず、有料老人ホーム全般において、保証人(身元保証人・身元引受人)がいなければ入居の契約ができないケースが多くあります。
なお、保証人は、以下の役割を担います。
- 入居費用等の支払い保証
- 入居者本人が意思表示困難な場合、本人に代わっての同意
- 入居者死亡時の退去手続きや遺品の引き取り
- 緊急時の連絡先
保証人を立てることが難しい場合はどうする?
頼れる子どもや親族がいないなど、保証人を立てることが難しいという場合は、保証会社を利用する、または保証人がいなくても入居できる老人ホームを検討しましょう。
注意点として、保証人を必要としない老人ホームの数はかなり少ない傾向です。
2013年に公益財団法人成年後見センター・リーガルサポートが実施した調査によると、介護施設の91.3%が保証人を必要としているという結果が出ています。
保証人を必要としない施設は約1割ほどしかなく、希望のエリアで入居できない等のリスクを念頭に置いておく必要があるでしょう。
希望する高級老人ホームに入居するためには、まず、施設および保証会社双方に相談してみることが推奨されます。
出典:公益財団法人成年後見センター・リーガルサポート/リーガルサポートプレス2013年秋号Vol.5
保証人の代わりに成年後見人制度の利用が可能な施設もある
また、保証人の代わりに、成年後見人制度の利用が可能な施設もあります。
成年後見人制度には細かい規定がありますので、利用の可否については、事前に施設に確認するようにしましょう。
成年後見人制度とは:認知症など自己判断に不安がある方に対し、財産管理や福祉・医療の契約などをサポートする制度。
高級老人ホームに入居するメリットは?
快適な環境の中で暮らせる
高級老人ホームに入居する最大のメリットともいえる理由は、快適な環境の中で暮らせることでしょう。
高級かつ優雅な空間で、ホスピタリティあふれる行き届いたサービスを受けられる特別感や利便性が、高級老人ホームに入居する意義といってもよいかもしれません。
趣味や楽しみが増える
高級老人ホームは、自宅から離れて暮らす寂しさや不安が吹き飛ぶほどの豊富なイベントやレクリエーション、サークル活動があります。
これまでやってきた趣味を継続できることはもちろんのこと、新たな趣味や楽しみを見つけられる場となるでしょう。
高級老人ホームの活性化した生活環境は、気持ちの若返りにもつながるメリットがあります。
健康的な生活が送れる
高級老人ホームは、管理栄養士や理学療法士・作業療法士など、健康増進をお手伝いするプロが在籍しています。
日々、自分で栄養を考えた食事を作ったり、運動内容を考えて実施したりするのは、モチベーションの維持が難しく、高齢になればなるほど面倒な気持ちになることが多いでしょう。
高級老人ホームは入居するだけで、栄養バランスに優れた食事が提供され、理学療法士や作業療法士から身体機能を維持する適切な運動をレクチャーしてもらえます。
健康的な生活を送ることができ、「元気に長生き」が目指せるメリットがあるでしょう。
介護や医療が必要になっても安心
高級老人ホームは介護や医療のケアが手厚く、将来的にサポートが必要になっても、そのまま入居を継続できるのが大きなメリットの1つです。
身体が思うように動かなくなって1から施設を探す状態に陥るのは、負担が大きく望ましいものではありません。
また、環境が変わってしまうことへの不安から、気分も沈んでしまうことでしょう。
同じ場所で終生過ごせる安心感は、何ものにも代えがたいものです。
高級老人ホームに入居するなら元気なうちがおすすめ!
アクティビティが楽しめるのは元気だからこそ!
高級老人ホームに入居するなら、元気なうちが推奨されます。
自分で気に入った施設を選べることはもちろんのこと、高級老人ホームのさまざまなアクティビティを楽しめるのは元気だからこそです。
元気だから食事も楽しめる
もう一点、元気だから食事も楽しめるということが挙げられます。
高級老人ホームは、もちろん入居者の介護度に合わせた刻み食などの食事にも対応しています。
しかし、提供される食事は、素材にこだわった丁寧で豊かなものですから、せっかくであれば元気な状態で味わいたいもの。
早めの入居で、多彩なメニューを楽しみましょう。
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また、不安な部分についてもどうぞご相談ください。1つずつ不安を解消しながら、一緒に施設をお探しします。
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