高級老人ホームは富裕層を中心に人気を集めていますが、その中でも入居金1億円以上のプランがある施設を「超高級老人ホーム」と呼びます。
芸能人や著名人も暮らしている超高級老人ホームは、ホテルでいえば「ラグジュアリーホテル」に値し、最上級のサービスが充実。優雅なシニアライフを満喫できるのが最大の特徴といえるでしょう。
この記事では、超高級老人ホームがどのような施設なのか詳しく解説しています。
また、MY介護の広場・老人ホーム入居相談室がおすすめする全国選りすぐりの超高級老人ホーム5つも併せて紹介します。
超高級老人ホームは富裕層に大人気
超高級老人ホームは、何不自由なく、ゆとりある老後の暮らしを楽しみたい富裕層に大人気の施設です。
超高級老人ホームがどのような施設なのか、入居条件はあるのかなど気になる方も多いことでしょう。
以下に超高級老人ホームの基準や特徴、入居条件について解説していきます。
超高級老人ホームは家賃にあたる入居一時金が1億円以上
超高級老人ホームに明確な定義はありませんが、家賃にあたる入居一時金に1億円以上のプランがある施設のことを超高級老人ホームと呼びます。
なお、「MY介護の広場 老人ホームを探す」に掲載のある東京都内の高級老人ホームの入居一時金の平均が2,690万円(※)でした。
超高級老人ホームは、高級老人ホームの数倍の入居一時金が必要なことがおわかりいただけるかと思います。
(※)MY介護の広場・高級老人ホームサイトに掲載している都内施設142件の標準的なプランの入居一時金平均額を算出。
入居費用に比例する設備とサービスが特徴
超高級老人ホームは、入居一時金の額に比例するように豪華で優雅な食事や設備、アクティビティを堪能し、極上のサービスを受けられます。
豪華な施設の外観と内装
都心のアクセス至便な場所や眺望が美しいリゾート地に位置し、とても老人ホームとは思えない豪華な外観・内装の建物となっているのが超高級老人ホームです。
非日常を日常化したリッチな空間で、毎日特別感を味わうことができるでしょう。
設備が整った広い居室
超高級老人ホームは、ゆとりある広々とした居室が設けられていることも特徴です。
100㎡を超える広さの居室を用意した施設も多く、居室にいても窮屈さを感じることなく、ゆったり過ごすことができるでしょう。
また、段差のない設計など、高齢者の安全や暮らしやすさに配慮しながらも、対面キッチン、浴室乾燥機付きのバスルーム、ウォークインクローゼットなど、あると便利な設備が充実しています。
満足度の高い食事
超高級老人ホームが富裕層から支持されている理由として、満足度の高い食事が挙げられます。
超高級老人ホームの食事を調理するのは、ホテルや料亭で腕を振るった経験のあるシェフや料理人であるケースが多く、旬の食材や新鮮な食材などを用いた質の高い食事が提供されます。
また、メニューを和食・洋食などから選べる施設がほとんどであり、イベントメニューとして特別食が提供されることも。
家族や友人が来訪した際はコース料理を予約できるなど、その日の気分に合わせた食事が楽しめるでしょう。
食事の内容だけでなく、ダイニングスペースにこだわった超高級老人ホームも少なくありません。
天井が高く開放的なダイニングレストランは、全面採光型の窓から外を一望できるため、食事の時間が一層楽しみになるはずです。
充実のシニアライフが送れる共有スペース
超高級老人ホームには、施設にいながらさまざまなアクティビティが体験できる共有スペースがあります。
自分のお気に入りのスペースで一人ゆっくり過ごしたり、夫婦や気の合う入居者同士で集まったり、充実のシニアライフが送れるでしょう。
参考までに、超高級老人ホームに設けられている共有スペースの例を以下に紹介します。
- 大浴場:開放感たっぷりの広々とした大浴場です。施設によっては天然温泉となっており、露天風呂・ジェット風呂、サウナが楽しめます。
- フィットネスルーム:健康維持のためにさまざまなフィットネスマシンが備えられています。施設によってはパーソナルトレーニングを受けられます。
- リラクゼーションルーム:マッサージやエステを受けられる専用スペースです。
- ヘアサロン:施設内で理美容サービスが受けられます。施設によってはネイルが受けられることも。
- ラウンジ:多くはカフェやバーが併設されています。建物の最上階にスカイラウンジがあり、絶景が楽しめる施設もあります。
- ライブラリー:豊富な蔵書のある図書室です。読書好きの方におすすめのスペースです。
- シアタールーム:防音ルームとなっており、映画鑑賞やカラオケなどが楽しめます。
- アトリエ:絵画や陶芸が楽しめる創作活動用のスペースです。
気配りが行き届いた各種サービス
フロントサービスや送迎サービス、清掃などの生活支援サービスが充実している点も超高級老人ホームならではの特徴でしょう。
入居者の快適な住まいと暮らしを提供するため、スタッフはきめ細やかな対応をおこなっています。
困りごとがあった場合にも気軽に相談できる体制があるため、一般的な老人ホームと比較すると安心感や安定感にも優れているといえるでしょう。
高級ホテルでいえば「ラグジュアリーホテル」に相当する
超高級老人ホームをホテルに例えると、ラグジュアリーホテルに相当します。
ラグジュアリーホテルは、高級ホテルのなかでも最高ランクのホテルであり、都心の一等地やリゾート地に立地し、外観や内装が大変豪華なホテルです。
また、レストラン、スパ、プール、リラクゼーションサロンなどがホテルに併設され、最上級のサービスを受けながら、ホテル内でさまざまなアクティビティが楽しめるのが特徴です。
ラグジュアリーホテルは富裕層をターゲットにしており、超高級老人ホームもまさにその点が合致しているといえるでしょう。
芸能人・著名人も超高級老人ホームへ入居
加山雄三さん、大村崑さんらが入居を公言
芸能人・著名人も注目している超高級老人ホーム。
- 歌手・俳優の加山雄三さんと奥様の松本めぐみさん
- 喜劇役者の大村崑さん
- 俳優の有馬稲子さん
- 女性学研究者の田嶋陽子さん
以上の方々が、ケア付きマンションへの入居を公言されており、いずれの方も、超高級老人ホームに入居されていると話題になっています。
安心と快適さを求めての入居
加山雄三さんは、脳梗塞や脳出血よる体調の変化、戸建の自宅が老朽化してきたことなどが重なり、ケア付きシニアマンションへの入居を決められました。
奥様の松本めぐみさんは、毎日の食事づくりといった家事から解放され、快適な生活を「まるで天国にいるよう」と大変喜ばれています。
大村崑さんは、自宅が広すぎて生活が大変になってきたことから、高級老人ホームへの入居を決められました。
有馬稲子さんは、独居生活の不安や寂しさから、ケア付きマンションへの入居を決断。今は仲間に囲まれ、ガーデニングに勤しむなど、楽しい生活を謳歌されています。
田嶋陽子さんは、恩師や有馬稲子さんがケア付きマンションへ入居していることを知り、安心できる生活はもちろん、それまで想像していなかった自由な生活スタイルにも感銘を受け、ケア付きマンションへ入居を決められました。
多彩な設備とサービス、手厚い介護環境に満足され、看取りまで対応してもらえる環境に、気持ちが軽くなったと週刊誌の取材で回答されています。
とてもお元気そうに見える芸能人・著名人の方々ですが、高齢からくる不安は誰しもが抱えているもの。安心・快適さを求めて、超高級老人ホームへ入居されている様子が伺えるでしょう。
参考:
テレビ朝日 徹子の部屋
毎日が発見ネット
文春オンライン
テレビ朝日 芸能&ニュース
自立で元気なうちに入居することが基本条件
超高級老人ホームの多くは、入居時は自立で身の回りのことは自分で対処できる状態であることを入居条件としています。
超高級といえども、老人ホームなのに介護はしてもらえないの?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
超高級老人ホームは、高級マンションのように素敵で快適な居室に暮らし、施設内の共有スペースやアクティビティを思う存分楽しんで豊かなシニアライフを過ごしていただくことを前提としています。
しかし、入居時にお元気だった方でも、病気になったり、介護が必要になったりする方も出てくるでしょう。
その場合は、施設内の介護型の居室に住み替え、手厚い介護を受けながらそのまま暮らせるというシステムになっているのです。
入居後、介護が必要になっても退去をしなければならないということはなく、終の棲家として超高級老人ホームを選ぶ方が多くいらっしゃいます。
現役で仕事を続ける入居者もいる
超高級老人ホームには定年制度のない経営者や会社役員の方も入居されており、施設から会社に通勤し、現役で仕事を続けられている方がいらっしゃいます。
体調管理ができる超高級老人ホームに入居しながら仕事を続けることで、より長くいきいきとした生活を送れるようになるでしょう。
超高級老人ホームは満室になりやすい
超高級老人ホームは、居室面積が広く、眺望や調光に優れている居室ほど早期に入居者が決まります。
一般的な有料老人ホームの場合は、手の届きやすい価格帯の居室から埋まっていくケースが大半です。
しかし、超高級老人ホームは、価格よりも住みやすさを重視した居室を選択する方が多い傾向にあります。
価格帯が高い居室から埋まっていく現象は、超高級老人ホームならではといえるでしょう。
また、立地が良い、サービスが行き届いているといった人気の施設は、満室状態のところもあります。
早めの資料請求と見学が推奨される
居室が満室になると、入居を希望しても予約や待機の形となり、すぐに入居することはできません。
超高級老人ホームへの入居を検討している方は早めの行動を取ることが推奨されます。
具体的には、気になる施設に資料請求した上で見学に訪れてみることをおすすめします。
できれば、希望に近い超高級老人ホーム2~3件を比較するとよいでしょう。
それぞれの施設の違いや良さがわかり、選択肢が増えるため、焦って希望に合わない施設に入居してしまうというリスクが軽減されます。
全国有数の超高級老人ホームを紹介
『MY介護の広場 老人ホームを探す 入居相談室』が全国有数の超高級老人ホームの中から厳選した、5つの施設を紹介します。
パークウェルステイト西麻布(東京都港区)
パークウェルステイト最高級クラスのホームが誕生
2024年10月の開業を予定しているパークウェルステイト西麻布。三井不動産レジデンシャルが展開するシニアレジデンス「パークウェルステイト」シリーズ最高級クラスのホームが誕生します。
表参道・広尾・六本木が隣接した気品と躍動感にあふれる街、港区・西麻布に立地する当ホームは、東京の煌めきを感じられる眺望が注目ポイントの1つ。
また館内には、充実の共有スペースが設けられ、中庭の水辺を眺めながらブレックファストが楽しめるティーパビリオンや、フィットネスジム・ウェルネスプール・大浴場がワンフロアに集結しているなど、ほかでは見られないファシリティを開設しています。
ダイニングの食事・サービスは帝国ホテルが担当
パークウェルステイト西麻布最大の特徴は、帝国ホテルが担当するダイニングサービスです。
アラカルトメニューやイベントメニューは、帝国ホテルの人気メニューも登場予定。ダイニングは予約不要でいつでも利用が可能です。帝国ホテルの上質な味わいを、最上階の天空ダイニングで堪能できるでしょう。
入居一時金最大5億円以上、39㎡台~140㎡台までの多彩な居室プラン
入居される方の生活スタイルは人それぞれ。パークウェルステイト西麻布では、さまざまな広さ・間取りの居室プランを用意し、入居者個人に合わせた生活空間を提供します。
1名入居の代表的な居室プランとしては、専有面積41.85㎡~46.94㎡・1LDK、入居一時金が4,932万円~5,868万円、月額利用料が23.5万円~24.2万円(82歳入居の場合)などが挙げられます。
なお、当ホーム最高価格の居室の1つは、専有面積130㎡・2LDK+2WIC+SIC+2Nタイプ。夫婦または親族2名が75歳時に入居の場合、入居一時金が約5億4000万円、月額利用料が約54万円となっています。
シニアが安心して暮らせるように設計された広々とした空間、快適性を重視した設備のある居住スペースで、悠々自適な生活を送れるでしょう。
サクラビア成城(東京都世田谷区)
高級住宅街に位置し、環境の良さは都内随一
高級住宅街である世田谷区「成城」に位置しているサクラビア成城は、新宿や渋谷まで15分でアクセスできる立地の良さが人気の超高級老人ホームです。
広大な施設の敷地には四季が感じられる美しい庭園があり、豊かな住環境を手に入れられるでしょう。
サクラビア成城の人気の秘密は住環境の良さだけではありません。
施設4階にはクリニックが併設され、医師が24時間365日常駐し、急な体調変化にもすぐ対応してくれる体制が整っています。
そのほかにも暮らしに彩りを添える豊富な共有スペースや、食事のメニューは30種以上から選べるなど、富裕層の方にふさわしいサービスが提供されています。
入居一時金の最低額が1億円以上
サクラビア成城の入居一時金は最低額で1億円以上。100㎡を超える居室は、2億5千万円~3億円程度となっています。
高額な入居費用ではありますが、一般居室はやわらかな日差しが差し込む全室南向き、緊急通報装置や厳重なセキュリティが完備されているため、安心と快適な暮らしが保証されているといっても過言ではないでしょう。
パークウェルステイト浜田山(東京都杉並区)
贅を尽くした環境とプライベートガーデンが人気の秘訣
東京都杉並区のガーデンシティ浜田山に位置するパークウェルステイト浜田山は、新宿や渋谷への利便性が高いながらも、閑静で贅沢な環境が人気の超高級老人ホームです。
都心の高級マンションを凌駕する建物の豪華さと、小川が流れる日本庭園は、施設の居心地の良さを象徴するかのような造りとなっています。
パークウェルステイトシリーズの施設総支配人は、高級ホテルや百貨店の出身であり、プロのホスピタリティが体感できるでしょう。
ほかにも、入居者の嗜好に合わせた豊富なメニューの食事、資生堂美容室と提携したヘアサロンなど、贅を尽くしたサービスが提供されています。
夫婦入居可能なゆとりある居室は2億円台
パークウェルステイト浜田山は、1LDK・56㎡台から2LDK・160㎡台までの居室が幅広く展開されています。
夫婦で入居される方も多く、例えば、2名が入居してもゆとりある広さの2LDK・110㎡タイプの居室は、1名利用で約1億9千万円、2名利用で約2億円(※)の入居一時金となっています。
居室は上質な造りに加え、安心のバリアフリー設計。ウォークインクローゼットやトランクルームなど大容量の収納スペースを備えており、導線の良さと広々とした空間がポイントです。
居室タイプによってはトイレが2ヶ所あり、ご家族やご友人を招いても余裕を持って過ごすことができるでしょう。
(※)78歳で入居する場合の入居一時金額
トラストグレイス御影(兵庫県神戸市灘区)
広大な敷地からの圧巻の眺望が人気
緑豊かな神戸・御影の高台に位置するトラストグレイス御影は、全戸南向きで神戸港を見下ろす眺望が人気の超高級老人ホームです。
2万㎡を超える敷地内には美しい緑が広がり、光がきらめく水盤や四季折々に咲く花など、入居者の散歩コースとして人気が高いスポットとなっています。
そのほかにも神戸の街が一望できる展望大浴場、入居者に人気のビリヤードコーナーや麻雀ルームなどの共有スペースがあり、日々の生活を楽しく送ることができるでしょう。
また、施設の運営母体が会員制リゾートホテルを経営する企業であり、スタッフ教育が行き届いているのもこちらの施設の特徴といえます。
直接入居者の対応をおこなうフロントスタッフやコンシェルジュだけでなく、清掃スタッフも丁寧な応対が身についていると評判です。
食事についても、リゾートホテルのレストラン統括部門全面協力のもと、こだわりのメニューを提供。複数のレパートリーからお好みの食事を選ぶことができます。
プランや居室タイプにより数千万円の費用で入居が可能
トラストグレイス御影の居室は、広さが51㎡~133㎡までの18タイプが用意されています。
入居一時金は、入居時の年齢や居室タイプ等により異なりますが、例えば、専有面積が51㎡タイプの居室に60歳で入居する場合の入居一時金は4,800万円程度です。
ハイクオリティなサービスが受けられる超高級老人ホームとしては、費用を抑えた入居が可能であるのもポイントでしょう。
コンフォートヒルズ六甲(兵庫県神戸市灘区)
安藤忠雄氏が設計した特別感たっぷりの施設
コンフォートヒルズ六甲は、世界的建築家である安藤忠雄氏によって設計された超高級老人ホームです。
安藤建築特有の緩やかな曲線が取り入れられた建物は、六甲山麓の形状に調和しながらも優雅さを放つデザインとなっています。
施設内には毎日をいきいき過ごすための共有施設が充実。大浴場や屋上庭園、ヘアサロン、フィットネスルーム、アトリエ、音楽ルームなどがあり、自分らしさを見つけながら日々暮らすことができるでしょう。
特に、スカイラウンジからの眺望は開放感があり、入居者のお気に入りのスペースとなっているようです。
総合病院が隣接し建物がつながっており、体調を崩した場合もすぐに病院を受診できるのがコンフォートヒルズ六甲の特徴の1つといえるでしょう。
また、介護居室が備えられているため、介護が必要になった場合でも転居をせずそのまま施設内で暮らしていくことが可能です。
いちばん広い居室は1億5千万円~3億8千万円
コンフォートヒルズ六甲の入居費用は入居時の年齢や居室タイプによって異なります。
100㎡以上の居室における入居一時金は1億円を超え、施設最大面積の居室である125㎡の居室は1億5千万円~3億8千万円の価格帯となっています。
一部フロアはペット飼育可となっており、自宅で飼っていたペットと一緒に暮らすことも可能です。
館内や居室にはセコムの高性能な管理システムやセンサーが設置されており、いざという時も安心の設備が整っています。
超高級老人ホームの詳細はMY介護の広場・老人ホーム入居相談室にお問い合わせください!
ご相談者様にぴったりな最上級の有料老人ホームを紹介
入居一時金が数千万円程度の高級老人ホームは増えていますが、最上級の生活環境とサービスを提供する超高級老人ホームはまだそれほど数が多くありません。
ご自身やご家族で施設を探すのは時間がかかり、施設への問い合わせや見学の手配など煩わしい作業も増えてきてしまいます。
『MY介護の広場・入居相談室』では、これまで数々の有料老人ホームを紹介してきたベテラン入居相談員が、全国の超高級老人ホームについてのご相談を承っております。
ご相談者様のご希望や条件をしっかりお伺いし、最適な超高級老人ホームをご紹介いたします。
一都三県、関西エリアについては、現在、施設見学の送迎も実施中。
サービスはすべて無料でご利用いただけますので、どうぞお気軽にお問い合わせください!